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Wednesday, July 3, 2024

東京女子医大の親族向け推薦枠 理事長が提案「社会貢献」と正当化 - 毎日新聞

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東京女子医科大=東京都新宿区で2024年6月30日午後0時12分、斎藤文太郎撮影 拡大
東京女子医科大=東京都新宿区で2024年6月30日午後0時12分、斎藤文太郎撮影

 東京女子医科大(東京都新宿区)の同窓会組織「至誠会」が、卒業生の親族向けの推薦入試で保護者らから寄付金を受け取っていた問題で、この推薦制度の導入を提案したのは至誠会前代表理事の岩本絹子・同大理事長だったことが関係者への取材で判明した。私大の入学に関して大学や関係者が寄付を受け取ることは文部科学省が禁じているが、岩本氏は「社会貢献」と位置づけ正当化していたという。

 卒業生の親族向けに実施されていたのは、卒業生が3親等以内にいる受験生を対象とする「至誠と愛推薦」で、2018年度に始まった。この枠で受験生が大学の選考に進むには至誠会の推薦状が必要で、至誠会が寄付の意向や過去の寄付実績を尋ねるなどしていた。

 岩本氏は当時、至誠会の代表理事で大学では副理事長だった。関係者によると、岩本氏は卒業生らから「他の私立大医学部では卒業生の親族向けの推薦枠がある。何とかならないか」などと要望を受け、親族向け推薦枠の新設を提案したという。

 また、至誠会が運営する病院や大学の経営状態が悪化しており、立て直しの名目で卒業生らから寄付を積極的に募っていた。推薦枠を設けることで、寄付を効率的に集める狙いがあったとみられる。

 学内から岩本氏に「寄付が入試に絡むと社会的に理解を得られない」といった意見も寄せられたが、岩本氏は「社会貢献だから問題ない。至誠会は公益事業をしており、そのために金を取って何が悪いのか」などと主張し、忠告に耳を貸さなかったという。

東京女子医科大の岩本絹子理事長=同大ホームページより
東京女子医科大の岩本絹子理事長=同大ホームページより

 19年に発行された至誠会の機関誌で岩本氏は「女子医大は卒業生の子女の入学率が全国で最低であるため、日ごろ支援をいただいている卒業生の子女に優遇枠を設けたいと大学にお願いした」と推薦枠新設の背景を説明。「文科省の許可を得て3年がかりで実現した」とアピールし「受験生本人だけでなく、至誠会員について、活動歴や行事の出席状況なども拝見させていただく」としていた。

 岩本氏は同年、大学の理事長に就任した。至誠会の代表理事でもあるため、推薦状の推薦者と宛先の双方に岩本氏の氏名が記載された時期もあった。一方、23年には不適切な契約で大学に損害を与えたとして刑事告発され、至誠会の代表理事を解任された。

 大学は24年1月、「卒業生子女推薦」に制度変更すると発表。25年入学者の入試から至誠会による推薦は不要になった。文科省は寄付の受領などについて大学に事実関係を報告するよう求めている。

 大学広報室は「第三者委員会で検証中のためコメントは差し控える」としている。【井川加菜美、斎藤文太郎】

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日本

再審法改正、死刑廃止を ひで子さん都内で会見 「一生懸命訴えていく」:中日新聞しずおかWeb - 中日新聞

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再審公判での思いなどを語る袴田ひで子さん(右)と、小川秀世弁護士=3日午後、東京都千代田区で

再審公判での思いなどを語る袴田ひで子さん(右)と、小川秀世弁護士=3日午後、東京都千代田区で

 1966年の旧清水市(現静岡市清水区)一家4人強盗殺人事件で死刑が確定し、今年9月に再審公判の判決を控える袴田巌さん(88)の姉ひで子さん(91)が3日、日本外国特派員協会(東京)で会見し、再審法(刑事訴訟法の再審規定)改正と死刑制度廃止の必要性を訴えた。袴田さんの弁護団事務局長の小川秀世弁護士も同席した。

 再審公判は5月に結審。袴田さんには無罪が言い渡される公算が大きい中、検察側が再び死刑を求刑したため同協会が会見を依頼した。

 ひで子さんは再審での死刑求刑を「検事はああ言わなきゃ収まらない。平気だった」と振り返り、「死刑は昔は当たり前と思っていたが、今は反対。(廃止を)一生懸命訴えていくこ...

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再審公判での思いなどを語る袴田ひで子さん(右)と、小川秀世弁護士=3日午後、東京都千代田区で

再審公判での思いなどを語る袴田ひで子さん(右)と、小川秀世弁護士=3日午後、東京都千代田区で

 1966年の旧清水市(現静岡市清水区)一家4人強盗殺人事件で死刑が確定し、今年9月に再審公判の判決を控える袴田巌さん(88)の姉ひで子さん(91)が3日、日本外国特派員協会(東京)で会見し、再審法(刑事訴訟法の再審規定)改正と死刑制度廃止の必要性を訴えた。袴田さんの弁護団事務局長の小川秀世弁護士も同席した。

 再審公判は5月に結審。袴田さんには無罪が言い渡される公算が大きい中、検察側が再び死刑を求刑したため同協会が会見を依頼した。

 ひで子さんは再審での死刑求刑を「検事はああ言わなきゃ収まらない。平気だった」と振り返り、「死刑は昔は当たり前と思っていたが、今は反対。(廃止を)一生懸命訴えていくこ...

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写真ニュース(1/1): 柳原可奈子、脳性まひの4歳長女の大好物がたくさん入ったお弁当を披露「好きなものは一生懸命 ... - BIGLOBEニュース

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ABEMA TIMES2024年7月3日(水)15時13分

画像:柳原可奈子、脳性まひの4歳長女の大好物がたくさん入ったお弁当を披露「好きなものは一生懸命食べるので」

柳原可奈子、脳性まひの4歳長女の大好物がたくさん入ったお弁当を披露「好きなものは一生懸命食べるので」

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Tuesday, July 2, 2024

旧優生保護法下で強制不妊手術 きょう最高裁で判決 | NHK - nhk.or.jp

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【焦点1】旧優生保護法は憲法違反か
最高裁判所の判断で注目されるのは、旧優生保護法が憲法に違反していたかどうかです。

原告側は障害者などへの強制的な不妊手術を認めていた旧優生保護法について、「国は障害者らを差別し、人としての尊厳を否定した。優生手術によって子どもを産み育てるかどうかを自分で決められず、体を傷つけられた」などとして平等権や個人の尊厳などを保障する憲法に違反していたと主張しています。

一方、国は旧優生保護法が憲法違反かどうかについて、これまで一切、主張していません。

最高裁が法律の規定について憲法違反だと判断したのは、戦後12例しかなく、今回どのような判断になるか注目されます。

【焦点2】「除斥期間」が適用されるかどうか
もう1つの焦点は、不法行為から20年が過ぎると賠償を求める権利がなくなるという「除斥期間」が適用されるかどうかです。

原告側は「国が旧優生保護法に基づく施策を推進したことで偏見や差別が浸透し、原告たちは被害を認識することが困難な状況だった。『除斥期間』を適用することは著しく正義・公平の理念に反する」として、不妊手術から時間がたっていても損害賠償を求めることができると主張しています。

一方、国は「旧優生保護法で手術が行われていたことは公にされていたのだから、当事者が損害賠償を求めることができなかったとは言えない」と反論しています。

また、不妊手術を受けた人たちに一時金を支給する法律が施行されたことを踏まえ、「国会が問題解決の措置を執ったのに、裁判所が判例を根本的に変更して解決を図ることは裁判所の役割を超えている」と主張しています。

「除斥期間」は「時間の壁」とも呼ばれ、最高裁が例外を認めた判決は2例しかありません。

声を上げることができなかった原告たちの事情をどのように判断するのか注目されます。

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Monday, July 1, 2024

いじめ調査はなぜ迷走するのか 旭川中2凍死の再調査でも一転認定、当初調査の検証不可欠 - 産経ニュース

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記者会見で質問に答える再調査委員会の尾木直樹委員長。左は野村武司副委員長=30日午後、北海道旭川市役所

北海道旭川市でいじめを受けた女子中学生が凍死した問題は再調査の末、発覚から3年超を経て、当初「不明」とされたいじめと自殺の因果関係が認定された。いじめを巡って当初の調査結果が遺族の理解を得られずに迷走する事案は、全国で後を絶たない。なぜ1回の調査で結論が得られないのか。有識者からは当初調査の問題点を検証すべきだとの声が上がる。

SNS分析に自信

「今後の再調査のモデルとなるようなものを目指した」。旭川市が設けた再調査委員会の尾木直樹委員長は30日、記者会見で手応えを口にした。中でも再調査委が自信を示したのは、交流サイト(SNS)の投稿内容から被害者の心理状況を分析した手法だ。

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新関脇・大の里 笑顔なしの昇進会見 能登地震から復興目指す故郷へ「一生懸命頑張る姿を石川県に」 - スポニチアネックス Sponichi Annex

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新関脇昇進を果たし、番付表を手にする大の里(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

 日本相撲協会は1日、大相撲名古屋場所(14日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表し、新関脇昇進を果たした大の里(24=二所ノ関部屋)が愛知県安城市の宿舎で会見した。大関獲りの可能性がある今場所に懸ける思い、そしてこの日で発生から半年を迎えた能登半島地震の被災から復興を目指す故郷・石川への思いも語った。

 強い覚悟の表れからか、大の里は会見中ほとんど笑顔を見せなかった。新小結だった夏場所で初土俵から所要7場所の史上最速優勝を果たし、逸ノ城に次ぐ昭和以降2位タイの速さで新関脇昇進。数々のスピード記録を打ち立てながらも「まだ入門して2年目なので、これからだと思う」と表情を引き締めた。

 今場所優勝または優勝に準ずる成績を残せば、初土俵から所要8場所、新入幕から4場所でともに史上最速となる大関昇進の可能性が高まる。「また次に目指せるものがあるので、今場所が大事になってくる。しっかりアピールして一生懸命頑張ります」。重圧を感じないよう「考えすぎると硬くなるので、その(大関の)2文字は頭に入れていない」と平常心を装ったが、会見中に何度も繰り返した「今場所が大事」という言葉に強い決意がにじんでいた。

 能登半島地震の発生からこの日でちょうど半年。6月2日に金沢市で開かれた初優勝祝賀会の前には、師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)とともに同市内の避難所を慰問した。「凄く喜んでくれた。結果を残してまた喜んでもらえるように頑張りたい」と被災地への思いを強めていた。

 7日には優勝後初めて故郷の石川県津幡町に凱旋し、祝賀パレードが行われる。初日まで1週間と迫る中、稽古に支障がないように日帰りで駆けつける予定だ。震災から半年たってもなかなか復興が進まない地域もあるのが現状。津幡町役場の担当者は「パレードを行う一番の理由は、復興への希望。石川県全体を明るくしてほしい」と地元のヒーローに期待を寄せた。

 大の里は震災直後の初場所、新入幕でいきなり優勝争いに絡む大活躍。そこから3場所連続で三賞、そして初優勝と明るい話題を届け続けてきた。「一生懸命頑張る姿を石川県の皆さんにしっかり見せたいと思います」。大相撲の歴史を塗り替える史上最速大関昇進へ、24歳の挑戦は故郷に大きな力を与える。 (前川 晋作)

【能登半島地震後の大の里経過】
 ▽初場所 新入幕で11勝を挙げ敢闘賞受賞
 ▽2月6日 石川県庁や県内3カ所の避難所を慰問。内灘町では祖父の坪内勇さんと再会
 ▽春場所 前頭5枚目で11勝を挙げ敢闘賞と技能賞を受賞
 ▽4月6日 春巡業福井場所と富山場所の間に金沢市内で地元関係者らと食事会
 ▽夏場所 新小結で12勝を挙げ初優勝
 ▽6月2日 金沢市内で初優勝祝賀会。会の前には金沢市内の避難所を慰問し、卯辰山相撲場で大会に参加していた小中学生を激励

【復興遅れる被災地…がれきだらけ】
 石川県で震度7を観測した元日の能登半島地震の発生から1日で半年となり、被災者らは複雑な思いや不安とともに一日を過ごした。「あっという間の半年」「まだ何も考えられない」。地震発生時刻には各地で犠牲者に祈りをささげる人の姿があった。

 大規模火災があった輪島市の輪島朝市周辺では激しい日差しが照り付ける中、市朝市組合員ら12人が約1分間黙とう。がれきだらけの景色は今も変わらない。冨水長毅組合長(55)は「改めて地震の風景や記憶がよみがえった。あっという間の半年。朝市通りで朝市を復活させられれば」と早い復興を願った。岸田首相は同市の県出先機関内で開かれた復興タスクフォースの発足式に出席。「復興の課題を霞が関一体となって解決する」と述べた。

 地震の犠牲者は建物倒壊などによる直接死229人に加え、避難中に体調を崩すなどして災害関連死と認定された52人、関連死の認定が決まった18人を含め、計299人となる見通し。輪島市では3人の行方が分かっていない。

《遠藤 1場所で幕内復帰》
 ○…石川県出身の遠藤と輝がそろって幕内に返り咲いた。穴水町出身の元小結・遠藤は、十両転落から1場所で復帰。故郷に甚大な被害をもたらした能登半島地震から半年の節目に、33歳のベテランが被災地へ吉報を届けた。8年ぶりの十両で臨んだ先場所は「僕ができることを精いっぱいやる」と話し、初日から10連勝するなど12勝3敗。両膝痛を抱える中で終盤まで優勝争いに加わり、健在ぶりを示した。復興への願いを胸に秘め、人気力士が再び幕内での戦いに挑む。

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