伝統工芸から最先端の工業技術まで、ものづくりで特に優れた技能を持つ「現代の名工」に県内からは、日本料理調理人の岩本栄二さんが選ばれました。
厚生労働省は優れたものづくりの技術を受け継いでいこうと「現代の名工」として、特に優れた技能を持つ全国の職人や技術者を毎年表彰しています。
ことしは全国から１５０人が選ばれ、県内からは日本料理調理人で三朝町の岩本栄二さん（５２歳）が選ばれました。
岩本さんは県内の高校卒業後、愛知県の飲食店などで修行を重ねたあと、およそ２０年前に鳥取県に戻り、現在は鳥取市内の飲食店で総料理長を務めています。
岩本さんは、高野豆腐を切り出し包丁で削って、カメや縁起物の七福神などの形に仕上げる「むきもの」と呼ばれる技能にすぐれているほか、現在は後進の指導にもあたってきました。
このうち三朝町の三徳山に祭られている「蔵王権現」を模した「むきもの」は、右手と右足をあげた躍動感ある姿や、顔の表情など細かなところまで彫られています。
また父・勝之さんも２３年前に「現代の名工」に選ばれていて岩本さんは「自分もいつか、という思いで一生懸命励んできて、その目標がかなったので大変よかったと思う。ここがゴールではないので、今まで以上に仕事にまい進してさらに上を目指せるように頑張りたい」と話していました。
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