１５日に兵庫県を縦断した台風７号の被害を受け、谷公一防災担当相や斎藤元彦知事が１９日、住宅への浸水や土砂崩れに遭った同県香美町の被災地を視察した。
同町は１５日、県内で初めて最高レベルの避難情報「緊急安全確保」を発令した。谷氏らは、矢田川の水位上昇による支川の氾濫で、計３０世帯が浸水した同町香住区油良・間室地区のほか、土砂崩れが民家３棟を直撃した同町村岡区和田地区を訪問。住民や県職員から被災状況や今後の対応を聞いた。
視察後の意見交換会では、浜上勇人・香美町長が町内の被害状況を説明。道路１０９件、河川７１件、農地１３８件、床上浸水３０件、床下浸水３１件など、現時点で被害は４５７件に上るとした。斎藤知事や浜上町長は国に対し、激甚災害への指定や災害救助法の対象拡大などを求めた。
同町出身の谷氏は「被災地の皆さんの思いを受け止め、少しでも早く元の生活に戻れるよう、県や町と頑張ってまいりたい」と話した。谷氏は１９日、鳥取県や京都府の被災地も訪れた。（長谷部崇）
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