売れ残ったパン、消費期限が迫る災害備蓄用のアルファ米――。ビールの販売とプロデュースを手がける「Beer the First」(ビア・ザ・ファースト、横浜市)がこれまでに手がけた商品の材料だ。
いずれも廃棄される予定だったもの。坂本錦一代表(28)は「ビールの価値を高め、食品ロスの削減にも貢献できたら」と話す。
SDGsの時流に乗った試みのようだが、ことはそう簡単ではないという。
食品会社に就職、目の当たりにした現実は
坂本さんは、横浜市神奈川区の神大寺地区で生まれ育った。
大学卒業後、食品会社に就職。そこでお中元やお歳暮用の食品の仕入れを担当するなかで、農家が一生懸命育てた果物が、少し傷があったり形が整っていなかったりするだけで廃棄される現実を目の当たりにした。
「もったいない。何かに使えないだろうか」と考えていたところでコロナ禍に。テレワークになり、時間にゆとりができた。
「もともと好きだったビールを自分で造ってみたい」と思い立ち、原料として頭に浮かんだのが廃棄される食品だった。
「ほかのクラフトビールと差別化もできる」と考え、友人と会社を設立した。
食品ロスで大きな割合を占めるのが炭水化物だという。ビールと同じ麦が原料のパンはどうだろうか――。
風味をうつすだけでは… 試行錯誤の末に
協力を依頼するため、地元の…
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