青森県は11日、県内で新たに588人の新型コロナウイルス陽性を確認したと発表した。1日の新規感染者数としては10日の573人を上回り、2日連続で過去最多を更新した。八戸市では最多を更新する173人が感染した。
新たに八戸市で3件、上十三保健所管内で2件のクラスター(感染者集団)が発生。検査を行わずに医師が感染したと判断する「みなし陽性」は県全体で4人。みなし陽性を含めた11日の県内感染者数は592人となった。
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県が11日に公表した県内の新型コロナウイルス新規陽性判明者数は、2日連続で過去最多を更新する588人となった。一方、県全体の入院患者数は前日比7人減の182人となり、213人を記録した2月28日のピーク時から約30人減った。専門家は、高齢者を中心にワクチン接種が徐々に進み、入院者数が減少傾向にあるとして「ワクチンの効果は出ている。悲観的に捉える状況ではない」との見方を示した。
検査で陽性が判明した588人の居住地別の内訳は、八戸市173人、弘前保健所管内155人(うち弘前市85人)、青森市107人、上十三保健所管内61人、三戸地方保健所管内57人、東地方保健所管内21人、五所川原保健所管内とむつ保健所管内が各7人。県内の感染経路不明は半数超の311人、居住地別で最も多かったのは弘前管内の122人だった。
県内の新規クラスター5件のうち、八戸市のクラスター3件は教育保育施設2カ所と入所型障害者施設。1カ所目の教育保育施設では、関連を含めて10人が感染。もう一方の施設では関連を含めて12人の陽性が判明した。入所型障害者施設では、クラスター本体で22人の感染が確認された。
新規感染者数が過去最多を更新した八戸市では、小学校や教育保育施設でクラスターが多発、3月に入り連日感染者数が100人を超えている。熊谷雄一市長は11日、臨時の記者会見を開き「病床使用率が62%と高水準が続くなど、大変厳しい局面を迎えている」との認識を示した。
県は11日、八戸市立市民病院で入院患者の確保病床を9床増やし、県全体の病床数が408床から417床になったことを明らかにした。県全体の病床使用率は43.6%で前日から2.7ポイント改善している。
一方、上十三管内のクラスター2件は会食等に起因する1件と保育施設1件。会食等ではクラスター本体で7人、関連を含め8人の陽性が判明。会食は1度行われたといい、県は会食と前後の行動などを通して感染が広がったとみている。保育施設では関連を含めて6人の陽性が確認された。
県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は県全体の入院者数が減少傾向にあり、八戸市の状況は厳しいものの、弘前管内では高齢者の感染者数も減っている-と説明。県内高齢者の3回目のワクチン接種率が50%を超えている点に触れ「感染者が増えても入院が減れば、その感染症は脅威ではなくなる。入院の絶対数が減ることが大事。接種率が70%、80%になっていけば、だいぶ効果が出てくるのでは」と述べた。
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