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Sunday, August 2, 2020

ヘルパーに感謝「これからも一生懸命生きる」 わたぼうし音楽祭 大賞の太田さん - 毎日新聞 - 毎日新聞

特設ステージからインターネットで動画配信する音楽祭の関係者ら=奈良市内で2020年8月2日午後2時30分、加藤佑輔撮影

 障害のある人たちが夢や思いを込めた詩に、曲を付けて歌う「45周年記念わたぼうし音楽祭」(奈良たんぽぽの会主催、毎日新聞社など後援)が2日、初のインターネット動画配信で開催された。わたぼうし大賞に輝いた「やさしい時間」は、肢体不自由の東京都町田市・太田純平さん(29)の詩に、西東京市・古賀聡子さん(50)が曲を付けた。この日は、古賀さんが動画上でキーボードを弾きながら歌を披露し、太田さんがインタビューで出演。画面の向こうの観客に思いを届けた。【加藤佑輔】

 わたぼうし音楽祭は1976年から開催。毎年、主に奈良県文化会館(奈良市)で開かれてきたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、初めてインターネットの動画配信を利用しての開催となった。

 この日は、事前に収録した入選8作品の作詩者のインタビュー、作曲者の演奏をネット上で披露。視聴者による投票を実施し、最多得票となった「やさしい時間」がわたぼうし大賞に選ばれた。

 「やさしい時間」は、日常生活の世話をしてくれているヘルパーへの感謝をつづった。作曲者の古賀さんが歌を披露し、実際に太田さんの世話をするヘルパーの女性たちの様子も動画で紹介された。太田さんは「ヘルパーの方々や、友達、家族の支えがなければ賞は取れなかった。これからも一生懸命生きていきたい」と喜びと感謝の気持ちを語った。

 音楽祭実行委の酒井靖さん(61)は「(新型コロナの影響で)中止や延期も検討されたが、皆さんからの応援もあり、無事に開催できた。今回の成功を糧に、来年以降も頑張りたい」と話した。

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