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Sunday, August 2, 2020

溶接機60年の歴史を生かす、溶接工程向け情報収集基盤をパナソニックが提供へ - @IT MONOist

パナソニック スマートファクトリーソリューションズは2020年7月31日、溶接ロボットの情報を収集、蓄積、分析することで生産性向上や品質向上、トレーサビリティー強化を実現するソリューション「iWNB(integrated Welding Network Box)」を同年8月17日に発売することを発表した。

 パナソニック スマートファクトリーソリューションズは2020年7月31日、溶接ロボットの情報を収集、蓄積、分析することで生産性向上や品質向上、トレーサビリティー強化を実現するソリューション「iWNB(integrated Welding Network Box)」を同年8月17日に発売することを発表した。

溶接機60年の歴史を生かしたプロセスイノベーションを展開

photo オンラインで会見したパナソニック 代表取締役 専務執行役員でコネクティッドソリューションズ社 社長の樋口泰行氏

 パナソニックの社内カンパニーの1つであるコネクティッドソリューションズ社(CNS)では、現場の困りごとをハードウェアだけでなく、デジタル技術を生かしたサービスなどを組み合わせて解決する「現場プロセスイノベーション」を推進している。パナソニック 代表取締役 専務執行役員でコネクティッドソリューションズ社 社長の樋口泰行氏は「研ぎ澄まされたハードウェアの力とDX(デジタル変革)の力を組み合わせてトータルで『現場のお役立ち』を実現する。ソリューションの難しさはパナソニック1社ではできないということだ。現場の状況に寄り添い、一緒に考えていく」と取り組みについて語っている。

photo パナソニックの製造現場向けのハードウェア展開と「現場プロセスイノベーション」への展開(クリックで拡大)出典:パナソニック

 パナソニックの「現場プロセスイノベーション」の中でも特に、パナソニックが長い期間において関わってきたのが、製造業の「溶接」工程である。同社では、溶接機や溶接ロボットの展開を60年にわたり展開しており、ハードウェア開発の面では顧客の要求を理解できている領域だといえる。

photo 溶接プロセス事業の沿革(クリックで拡大)出典:パナソニック

 これらの知見を生かし、ハードウェアだけでなくさまざまなデジタル技術などを活用し、溶接現場の困りごとを解決するために「溶接プロセスイノベーション」としてさまざまなソリューションを展開している。2019年6月にはリンクウィズとの提携を発表した(※1)他、2020年5月には溶接外観検査ソリューション「Bead Eye」を発表する(※2)など、ソリューションの充実を図ってきた。今回新たに投入する「iWNB」はこれまで展開してきたこれらのソリューションで得られた溶接ロボットの情報を一元的に集約し、稼働状況や品質情報の見える化を実現するソリューションである。

(※1)関連記事:パナソニックが溶接現場の困りごと解決へ、浜松のスタートアップと協業
(※2)関連記事:溶接検査の人員を半減できる、パナソニックが自動外観検査システムを発売

photo 溶接プロセスイノベーションの展開(クリックで拡大)出典:パナソニック

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