４年前の台風１９号で水につかる被害を受けた長野市の長沼小学校にあるりんごの木が、ことしも実り、栽培してきた子どもたちが販売しました。
長野市の長沼小学校の３年生１０人は、受粉や余分な実を摘み取る摘果作業などを行って育ててきたりんごを、４日、地元の直売所で販売しました。
４年前の台風１９号の豪雨災害では、近くを流れる千曲川の堤防が決壊し、長沼小学校の校舎や校庭も浸水する被害が出ました。
地域特産のりんごの木は校内にも１０本ほどあり、水につかって弱っていましたが、徐々に回復して、去年からは販売もできる実が育つようになったということです。
今回販売されたりんごはおよそ９００個あり、「ふっこうりんご ふくりんご」と名付けられ、袋には「おいしくなるように気持ちをこめてつくりました」などと書かれたメッセージカードも入れられました。
地元の７０代の女性は「子どもたちが一生懸命作ってくれたのはすごくよいことなので、味わいたいです」と話していました。
児童は「りんごが売れてうれしかったですし、農作業が大変だったのでおいしく食べてもらいたいです」と話していました。
売り上げたお金で、子どもたちは地元の業者にりんごジュースを作ってもらうことにしています。
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