10月に就任した阪神・上本博紀2軍野手コーチ(37)がスポニチのインタビューに応じた。現役時代には実働12年間で3シーズンの規定打席到達を果たし、通算30本塁打を放った小兵選手の代表格。「毎日、一生懸命」をテーマに掲げ、指導者1年目シーズンに向かう。
――11月の秋季キャンプに参加した。振り返ってどうか。
「毎日、毎日、一生懸命やらなきゃいけないと思っていた。選手にとって大事な一日なので、そのサポートとして一生懸命やる。その繰り返しだった」
――会見の際、選手とコミュニケーション取りながら、と。
「あんまりこっちからガツガツいくより、何か聞かれたりした時のために準備しておかないといけないと思っている。常に選手を観察しておかないといけない」
――岡田監督はじめ、先輩コーチ陣との会話は必要になる。
「絶対必要。ん?と思った時には厚かましいくらい聞くようにはしようと思っている」
――野手コーチという立場。打撃・守備・走塁問わず、幅広く担当。
「全体的にという感じだが、毎日、一生懸命やることに変わりはない。女子野球の監督の時は全部見なければいけなかったので、そこら辺は特に変わりはない」
――岡田監督から現役時代も含め、掛けられた言葉で印象に残っていることは。
「自分もそんなに話すタイプじゃなかったので…。あいさつさせてもらったら、言葉は短いが、優しそうな空気感で“おう”と返してくださった。そんなにベラベラ話さなくても(お互い分かる)という感じ」
――未成年の選手もいる。指導の難しさは。
「(首脳陣の)言葉にすごく責任はあると思う。今は性格や人間性を見させてもらっているので、こっちが“こうした方がいい、ああした方がいい”など、あまり言えていない状況。体調やケガの具合を聞いて、コミュニケーションを取っている段階」
――将来的にはどういうコーチになりたいか。
「入団会見でも言ったが、“理想”というのは一切持ち込まずに、毎日、一生懸命やって、その積み重ねで見えてくるものだと思う」
――来季2年目の井坪、野口、新人の山田、百崎など若い右打者が多い。
「僕以外にもコーチはおられるので、年上のコーチとしっかり意思疎通をして、僕が勝手に指導することはないようにしたい。選手が困らないように、話し合いながらやりたいなと思っている」
◇上本 博紀(うえもと・ひろき)1986年(昭61)7月4日生まれ、広島県出身の37歳。広陵、早大を経て08年ドラフト3位で阪神入団。14年に1番・二塁手で1軍に定着して131試合に出場。同年から16年まで選手会長を務めた。20年オフの現役引退後は球団職員として野球教室の専属コーチ。23年は阪神タイガースWomenの第2代監督。1メートル73、66キロ(現役時)。右投げ右打ち。
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