旭川市出身の陸上の北口榛花選手が今月25日にハンガリーで行われた世界選手権の女子やり投げで、日本選手として初めて金メダルを獲得しました。地元の旭川市も喜びにわいています。
【北口選手の父特製の洋菓子でお祝い】
北口榛花選手の父で、パティシエの幸平さんが製菓料理長を務める旭川市内のホテルでは、金メダル獲得を祝って幸平さん特製の洋菓子が販売され、多くの市民が買い求めています。
北口選手の父で、パティシエの幸平さんは旭川市内のホテルでデザートなどを監修する製菓料理長を務めていて、娘が好成績をあげるたびに特製の洋菓子を作り、ホテル内の飲食店で期間限定で販売しています。
今回は▼北口選手の好物で、幼い頃からよく食べていたという特製カスタードプリンのほか、▼北口選手の名前、榛花に使われている「榛」=ヘーゼルナッツをふんだんに用いたエクレアがショーケースに並べられました。
プリンとエクレアを2つずつ購入した旭川市の70代の女性は「北口選手が金メダルを獲得する瞬間を見て、飛び跳ねて喜びました。きょうはきっと特製の洋菓子が販売されるだろうと思ってここに来ました。孫が帰省してきているので、一緒に食べようと思います」とうれしそうに話していました。
【10年来の幼なじみも祝福】
旭川市役所の職員、朝倉由香さん(25)は北口選手と幼稚園から高校まで同じで、旭川東高校では陸上競技部でともに汗を流しました。
北口選手が決勝の最後の1投で逆転して金メダルを獲得したことについて朝倉さんは「とてもプレッシャーのかかる場面で、見ているこちらが緊張してしまったのに最後に榛花らしい投てきを決め本当に感動しました。インタビューで『世界で一番幸せ』と言っていましたが、私たちも幸せをもらったし、そんな榛花の姿を見られて本当にうれしいです」と笑顔で話していました。
また、北口選手に「おめでとう」と祝福のメッセージを送ったところ「ありがとうございます」と返信が来たことを明かし、「早く榛花に抱きついて直接、お祝いしたいです」と再会を待ちわびていました。
そして、来年のパリオリンピックの日本代表に北口選手が内定したことについては「世界のトップレベルに居続けることは簡単ではないと思いますが、オリンピックでは榛花らしい投てきと、みんなが幸せになる笑顔を見せてほしいです」と話していました。
【北口選手が所属していたバドミントンクラブも快挙に喜ぶ】
北口榛花選手が小学生の時に所属していた旭川市のバドミントンクラブの指導者や後輩にあたる小学生は、金メダル獲得の快挙を喜んでいます。
北口選手は旭川市の「東光小バドミントン少年団」に小学生の時に所属し、6年生で女子団体の全国優勝を果たしました。
バドミントンの指導にあたった川合修さんは当時を振り返って、「試合で負ければ悔し涙を流し、誰よりも負けず嫌いでした。絶対に勝つという強い気持ちで、めきめきと力をつけて成長していきました」と話していました。
そのうえで川合さんは、「練習中はスマッシュばかり練習していた記憶があります。肩の強さやしなやかさは、当時から群を抜いていました」と話し、北口選手の姿を思い起こしていました。
北口選手の後輩にあたる小学6年の三牧夕夏さんは、「同じ場所でバドミントンを練習していた北口選手が世界一になり、後輩としてとてもうれしいです。私も一生懸命、練習して北口選手のようになりたいです」と話していました。
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