サンマ漁の主力となる棒受け網漁のうち、小型船による漁が１０日解禁され、道東の港からあわせて４隻が出漁しました。
サンマの棒受け網漁は、２０トン未満の小型船による漁が１０日の午前０時に解禁されました。
サンマの水揚げ量が全国一の根室市では、午前１時半過ぎ、歯舞漁港から１隻の漁船が家族に見送られながら出漁しました。
去年の解禁日の出漁は１隻のみでしたが、各漁協によりますと、道東の港からあわせて４隻が根室から東に１０００キロ以上離れた北太平洋の公海の漁場に向かいました。
「水産研究・教育機構」が先月下旬に示した見通しでは、来遊するサンマの量は過去最低の漁獲量だった去年と同じ程度にとどまるということです。
一方で、ウクライナ情勢の影響で去年は見送りとなったロシアの主張するＥＥＺ＝排他的経済水域での漁がことしは来月１５日から実施できる見込みです。
「第五十五錦隆丸」の北見瑛二漁労長は「最近は漁獲量が減ってきてなかなか食卓にも届けられていないので、一生懸命サンマを探して届けられるよう頑張ります」と話していました。
サンマ漁は８月、中型船や大型船による漁が順次、解禁され本格化します。
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