沖縄離島体験交流促進事業で石垣島を訪れていた島外児童の1人が「『平和が大切』という言葉が心に残った」と感想を話していた▼その言葉は、西表船浮に住むシンガー・ソングライターの池田卓さん(44)が初日の講演で語っていたものだった▼池田さんはプロ野球選手になりたいと、コンクリートの壁にストライクゾーンを描いて小学校のころから1人で投球を繰り返していた。その努力が実って沖縄水産高校に推薦枠で入学。3年時に投手として県大会決勝でも登板したが、あと一歩で甲子園に届かなかった▼進学した県内大学でも野球を続けたが、1年生のころ西表干立で開催された音楽祭に出演したのをきっかけに歌手を目指すことに▼講演で池田さんは夢をかなえるのに必要なことを伝授した。人間の根っこの部分となる「あるものに感謝する」という心と、その中での「一生懸命」の姿勢。さらに、いろんなことを知ることで人に優しくなれる、とも。そして最後に冒頭の言葉。「健康第一と言われるが、ばーちゃんは『戦のない平和な世の中が一番大事』と言っていた。そうでないと健康も命も戦争で全部なくなる」▼夢実現に一生懸命頑張れるのも、世の中を平和にすることが大前提である。多くの子どもたちに聞かせたい。(比嘉盛友)
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。
からの記事と詳細 ( 沖縄離島体験交流促進事業で石垣島を訪れて - 八重山毎日オンライン )
https://ift.tt/YNk0KXE
No comments:
Post a Comment