◇26日 全国高校野球選手権神奈川大会決勝 慶応6―5横浜(横浜)
5年ぶりの夏の甲子園を目指す慶応に最終回、歓喜のドラマが待ち構えていた。2点リードされた9回だ。無死一塁で丸田は二ゴロに倒れたが、送球を受けた遊撃手がベースを踏んでいないと判断され(記録は遊撃手の失策)、犠打で送って迎えた1死二、三塁。ファウルで粘ってフルカウントに持ち込んだ渡辺千は高めに浮いたチェンジアップをフルスイングし、左越えの逆転3ランでチームを甲子園に導いた。
「ホームランは狙っていない。後ろのバッターにつなぐ気持ちだけ。センター前でもいいから、とにかくバットに当てることを意識していたら最高の結果が出ました」。無欲の一振りが生んだ劇的なアーチだった。
北神奈川大会を除く神奈川県代表として慶応が夏の甲子園に出場するのは61年ぶり。森林貴彦監督は無死一、二塁となった場面について「ちょっと審判の方もつらいと思いますし、いろいろ高野連にも電話が入っていると思うのでコメントは難しい」としつつも「運にも恵まれたチャンスをよくつかんだ。優勝するには運も必要なので」とナインの粘りをたたえる。春のセンバツは昨夏の王者・仙台育英に延長10回タイブレークの末、1―2で初戦敗退。渡辺千は「接戦をものにできたのが一番成長した部分。自分たちの自信にもつながる1勝になった」と甲子園での活躍に思いをはせた。
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