全国の高校生が、署名活動や国連への訪問を通じて核兵器の廃絶を世界に訴える「高校生平和大使」の募集がことしも始まりました。
「高校生平和大使」は核兵器の廃絶を願う被爆地の声を世界に届けようと、広島や長崎の市民団体が毎年、全国の高校生から募集しているものです。
６日、広島県の高校の担当者が広島市役所で記者会見し、２６代目となる平和大使の募集要項を発表しました。
募集期間は４月１７日までで、応募した動機や核兵器廃絶への思いなどをもとに全国からおよそ３０人を選び、このうち３人は広島県内の高校の生徒から選ばれるということです。
任期はことし５月から来年８月末までで、核兵器の廃絶と平和な世界の実現を願う内容の署名活動などを行います。
去年までの３年間は新型コロナの影響で海外での活動が一部制限されていましたが、ことしは、８月にスイスにある国連ヨーロッパ本部を訪れて署名を提出し、国連軍縮局長らと意見を交わす予定です。
高校生平和大使派遣委員会の小早川健共同代表は「今はウクライナの問題や困難な世界の状況を抱えている中で、高校生たちには核兵器のない平和な世界の実現に向かって一生懸命考えてもらって、活動を通して学んでほしい」と話していました。
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