3年ぶりの大会復活に、感謝と喜びを噛みしめているのは、株式会社平和と並ぶもうひとつの主催者、パシフィックゴルフマネージメント株式会社=PGMの契約プロたちも同様である。 初日の組合せスタート時刻
“平和の男”は唯一、池田勇太に対してPGMの選手は“珠玉の兄弟”を筆頭に大所帯。
写真向かって右から順に、宮里家の長男・聖志(みやざと・きよし)→嘉数光倫(かかず・てるみち)→塩見好輝(しおみ・こうき)→香妻陣一朗(こうづま・じんいちろう)→大槻智春(おおつき・ともはる)→宮里家の次男・優作(みやさと・ゆうさく)と、日高将史(ひだか・まさし)は左の端で、卒業写真の小窓みたいになってしまったのは、開幕前日水曜日のこの日、このメンバーで唯一、プロアマ戦の出場リストに入っておらず、練習だけして早めに宿に引き上げたため。
今季、日高はこのホスト試合がレギュラーツアーは初参戦。主催者推薦を受けての挑戦だ。
2017年の初シード入りを機にサポートを受けるが、翌年すぐ陥落。以後、なかなか出場の機会にも恵まれないが、「大会の3年ぶりの復活に呼んでいただきました」と、感謝する。
2週前に、シーズン最終戦が終わったABEMAツアーの賞金ランキングで20位に食い込み、来年前半期の出場権を確保し、「今週はその経験が活かせるかな、と思っています。日頃お世話になっている分、ぜひ成績で返したい」と、意気込む。
そして日高と同様に、やはり今季初レギュラーを踏むのが宮里家のお兄ちゃんだ。
ツアー1勝の経験がある聖志は、3年ぶりに復活したホスト試合で復帰戦。
昨6月に、剥離してしまった膝の修復のために、骨に穴を開けて骨から出る髄液を軟骨の代わりにする“ドリリング”という手術に踏み切った。
術後3ヶ月は自力歩行が困難で「松葉杖生活を送った」という。
そこから懸命のリハビリで、今季の競技復帰を目指したが、「スイング時に足が送れない。全然ダメで…」。
ABEMAツアーの9月主催競技「PGM Challenge」で思い切って術後の初出場を果たしたが、2日間で15オーバーの149位とまったく奮わなかった。
もう45歳。
「若い子たちも一杯出てきてるし、難しいね」と苦笑し、「今週も上手くプレーできるか不安だけれど」と、打ち明けながら「こうしてせっかく3年ぶりに開いてくださった大会。出場させていただくからには頑張りたい」と、気力を絞る。
「まずは大事な今日は乗り切れた」と、開幕前日のプロアマ戦を乗り切り笑顔。
「弟も含めてPGMの選手たちと一生懸命に頑張ります」と、健闘を誓った。
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