ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから24日で半年となります。
滋賀県彦根市に避難しているウクライナ人の女性はキッチンカーでウクライナ料理を販売する取り組みを進めていて、「日本への感謝の思いを示すとともに、ほかのウクライナからの避難者にも働く機会を提供したい」と話しています。
イリーナ・ヤボルスカさん(51)と母親のギャリーナ・イヴァノヴァさん(80)はウクライナ東部にある第2の都市ハルキウで暮らしていましたが、ロシア軍の砲撃が迫り、ことし3月、娘夫婦が住む彦根市に避難しました。
イリーナさんは、避難生活が長引く中、働く機会を得るとともに支援をしてくれた日本の人たちに感謝の思いを示したいと、得意の料理を生かしてキッチンカーでウクライナ料理を販売しようと考えました。
インターネットで寄付を募るクラウドファンディングを使うなど、集めた資金でキッチンカーを購入し、先月から彦根市で販売しています。
販売しているのは、クレープのような生地にクリームチーズや鶏肉などを挟んだ「ブリンチキ」というウクライナの伝統料理です。
彦根市では週末を中心にオープンしていて、食べた人からは「ウクライナ料理を初めて食べて新鮮に感じます。もちもちした生地でおいしいです」などという感想が聞かれています。
さらに、イリーナさんたちは今月、東京にキッチンカーの2号店をオープンさせました。
イリーナさんと同じような境遇にあるウクライナ人の避難者に働く機会や日本人との交流の場を提供するのが目的で、関東地方に住む避難者5人に販売や仕込みを行ってもらうことになっています。
イリーナさんは今後もほかの地域にキッチンカーを出店して、ウクライナ人の避難者にも働く機会を提供していきたいと考えています。
イリーナさんは「夫は今も戦闘が続くウクライナ東部で暮らしていて、安否を知るために電話をかける不安な毎日です。でも、日本でいろんな人の支援のおかげで彦根にも東京にもキッチンカーをオープンできました。これからも一生懸命料理をして、みなさんに楽しんでもらえるようなものを提供したいです。そして、ウクライナ人の避難者がお互いで支え合えるようなコミュニティーを作りたいです」と話しています。
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