俳優の谷原章介(49)が19日、MCを務めるフジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。日本製鉄が18日、同社の東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)の排水を検査した結果、2019年2月から22年4月まで、基準値を超える量の有害物質シアンを少なくとも計39回検出していたにもかかわらず、千葉県に報告していなかったと発表したことについて言及した。
製鉄所の所長らが県庁で記者会見して謝罪し、今後は原因究明に努めるとしている。県は製鉄所のこれまでの報告内容が不適切だったと判断し、18日から立ち入り検査を始めた。日鉄によると、今年6~7月に実施した排水の水質検査で、県に一部の数値しか報告していなかったことが判明。さかのぼって調べると、排水口から基準値超えのシアン検出が多数あった。検出されたのは最大で基準値の6倍となる1リットル当たり0・6ミリグラムだった。今年6月に液体が製鉄所から近くの川に流出、川の水が赤っぽく変色し、魚の死骸が浮くなどして問題となっていた。シアンは製鉄過程で生じる処理水に含まれる。
谷原は、「事前に把握していたのにもかかわらず、見過ごしていたことでまたさらに大規模な流出が起きたということで。今、魚が戻ってきているかも知れませんけれども、公害問題以降、1970年代以降、一生懸命、東京湾を浄化して、きれいな状態を取り戻してきたわけですから、なんとしても、こういうことは2度と繰り返してほしくないですね」と自身の思いを話した。
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