Pages

Sunday, June 12, 2022

陸上日本選手権【最終日】田中希実 5000m優勝 2種目で世陸内定 - nhk.or.jp

ssingkatkata.blogspot.com

陸上の日本選手権は最終日の大会4日目。男女合わせて12種目で決勝が行われました。
女子5000メートルは田中希実選手が優勝し、1500メートルに続き来月アメリカで開かれる世界選手権の代表に内定しました。また5000メートルで2位の廣中璃梨佳選手が10000メートルに続き内定。このほか男子110メートルハードルで優勝した泉谷駿介選手と2位の村竹ラシッド選手、男子走り幅跳びで優勝した橋岡優輝選手が世界選手権の代表に内定しました。
各種目の結果などをお伝えします。

女子5000メートルの決勝は今大会1500メートルを制した田中希実選手が15分5秒61のタイムで2年ぶり2回目の優勝を果たし、今大会2冠を達成しました。田中選手は世界選手権の参加標準記録を突破していて、2位の廣中璃梨佳選手とともに代表に内定しました。

陸上の日本選手権は来月アメリカのオレゴン州で開かれる世界選手権の代表選考を兼ねて大阪市で行われ、代表に内定するには、参加標準記録を突破し今大会で3位以内に入ることが必要でした。

女子5000メートルの決勝は、日本記録保持者の廣中選手や10日1500メートルで優勝した田中選手など世界選手権の参加標準記録を突破した選手が5人もいるハイレベルの争いとなりました。

田中選手は、12日は800メートルの決勝に出場して2位。5000メートルの決勝はそのおよそ1時間10分ほどあとに行われました。そのレースは中盤までは田中選手と廣中選手が先頭を引っ張りました。残り2周となった4200メートル地点で廣中選手がトレードマークの帽子を取ってギアを上げましたが、田中選手はぴたりと追走。残り1周の手前でスパートをしかけて廣中選手を突き放しました。

田中選手は15分5秒61のタイムで2年ぶり2回目の優勝を果たし、今大会2冠を達成しました。廣中選手は15分11秒08のタイムで2位でした。田中選手と廣中選手は、世界選手権の参加標準記録を突破していることからこの種目の代表に内定しました。

田中選手は1500メートルに続いて2種目めの代表内定で、廣中選手も先月の10000メートルに続いて2種目めの代表内定です。

田中選手は「まさか優勝できると思っていなかったのでうれしい。案外、余裕を持てたので、800メートルを走っても走っていなくても、結果は同じだったかなという気はするが、その中で優勝することができてよかった」と話し、800メートルを走ったおよそ1時間後に臨んだレースを振り返りました。

そのうえで、来月行われる世界選手権に向けて「両種目とも決勝に残ってしっかり戦えるようにしたい。5000メートルと1500メートルに出た場合、すごくハードなスケジュールになってくる。そこを少しイメージしたようなスケジュールを今回、一度経験したことが生かせるのではないかと思う」と意気込みを話していました。

2位で代表に内定した廣中選手は「内定を決められたのはすごくうれしいが、レース展開としては悔しさが残る」と心境を語りました。

残り2周でかぶっていた帽子を脱いで投げた場面については「あそこからギアを上げて突き放したいという狙いだったが、それができなかった。悔しさはあるものの収穫もあった」と振り返りました。

そして世界選手権に向けて「海外は私よりも格上の選手ばかりなので、そういう人たちに打ち勝てるスピードを今後、身につけていきたい」と意気込みを話していました。

男子110mハードル 泉谷が優勝「去年の悔しさを晴らせる」

男子110メートルハードルの決勝は、東京オリンピック代表で日本記録保持者の泉谷駿介選手が13秒21のタイムで連覇を果たしました。2位は村竹ラシッド選手で、2人はすでに世界選手権の参加標準記録を突破しているため、ともに代表に内定しました。

泉谷選手は、スタート直後から一気に抜け出し、終盤、村竹選手などの追い上げを振り切って、そのままトップでフィニッシュしました。

泉谷選手は13秒21のタイムで大会連覇。2位の村竹選手は13秒31でした。
泉谷選手は、「ホッとしました。予選と準決勝よりスタートから出力を上げて、地面をしっかり踏み込めた」と冷静に振り返りました。
そのうえで世界選手権に向けては、去年の東京オリンピックで準決勝で敗退したことを踏まえ「去年の悔しさを晴らすことができるよう照準を合わせて、決勝を目指したい」と意気込みを話していました。

村竹選手は「とりあえずひと安心している。夢中であまり覚えていないが、悪くない走りができた。冷静に少しずつスピードをあげていこうと臨んで、それができた」と振り返りました。

世界選手権に向けては「やっと世界の舞台で戦えるチャンスをつかんだので、無駄にしないように戦いたい。大会に向けて加速力を強化したい」と意気込んでいました。

男子走り幅跳び 優勝の橋岡「ほっとしている。及第点だ」

男子走り幅跳びの決勝は、東京オリンピックで入賞した橋岡優輝選手が優勝しました。

橋岡選手は去年の東京オリンピックではメダル獲得という最低限の目標を達成できず、悔しさを抱きながらトレーニングに励み、成長を続けてきました。

東京大会は日本選手として37年ぶりの入賞という結果でしたが、橋岡選手は「アップアップになって自己ベスト近くの跳躍は全然できなかった。まったく満足のいくものではなかった」と世界のトップ選手との実力差を痛感。その悔しさをバネに今シーズンはこれまでよりも筋力トレーニングなどに力を入れるなどして、走力の強化を図ってきました。

しかし、ことし4月の記録会で左足首を負傷し、5月の国際大会を欠場するなど万全とは言えない中で今大会を迎えました。それでも「自分の跳躍を取り戻す。そろそろ日本記録保持者になりたい」と強い決意を口にし、自己ベストから4センチまで迫っている日本記録を目指して、今大会に臨みました。

そして2回目に世界選手権の参加標準記録を突破する8メートル27センチをマーク。8メートル越えの大ジャンプで大会連覇を果たし、来月アメリカで行われる世界選手権への出場権を得ました。

橋岡選手は「けがの状態がまだ万全ではなく、6本すべて跳ぶことはできないと思っていたが、優勝できたことと世界選手権の参加標準記録を突破できたことにほっとしている。きょうの跳躍は及第点だ」と話しました。

来月の世界選手権に向けては「きょうは久々に跳んで楽しかったので、この気持ちを持ちながら臨みたい」と意気込みを話していました。

男子200m 優勝の上山「自分のレースだけに集中した」

男子200メートルの決勝は予選全体でトップのタイムをマークした上山紘輝選手が、最後の直線で連覇を狙った小池祐貴選手などと並びましたが、ゴール直前で引き離して自己ベストに並ぶ20秒46で初優勝を果たしました。

2位は小池選手で20秒62、3位は鈴木涼太選手で20秒64でした。オリンピック3大会連続出場の飯塚翔太選手は、20秒84で7位でした。

上山選手は「コーナーの出口のところでスピードを落とさずにいけた。小池選手や飯塚選手を追いかける立場だったので、自分のレースだけに集中した」と話していました。

小池選手は「ここ数年100メートルの練習がメインだったので、後半のがむしゃらさが出せなくなったと感じた。いつもなら押し切れたが、最後の30メートルぐらいで完全に足が上がらなくなった」と振り返っていました。

<大会4日目の結果>

女子5000m 優勝の田中希実 2位廣中璃梨佳が世界選手権代表に内定

女子5000メートルの決勝は、東京オリンピック代表の田中希実選手が15分5秒61のタイムで2年ぶりの優勝を果たしました。田中選手は1500メートルに続いての優勝です。2位はこの種目ので日本記録を持つ廣中璃梨佳選手で15分11秒08でした。田中選手と廣中選手は、すでに世界選手権の参加標準記録を突破しているため、代表に内定しました。

【女子5000m決勝の結果(上位8人)】
1 田中希実 15分05秒61
2 廣中璃梨佳 15分11秒08
3 五島莉乃 15分13秒53
4 安藤友香 15分18秒66
5 萩谷楓 15分23秒49
6 細田あい 15分23秒75
7 川口桃佳 15分25秒34
8 加世田梨花 15分25秒89

男子200m 上山紘輝が初優勝

男子200メートルの決勝は上山紘輝選手が20秒46のタイムで初優勝を果たしました。

【男子200m決勝の結果】
1 上山紘輝 20秒46
2 小池祐貴 20秒62
3 鈴木涼太 20秒64
4 鵜澤飛羽 20秒68
5 三浦励央奈 20秒72
6 染谷佳大 20秒75
7 飯塚翔太 20秒84
8 伊藤孝太郎 20秒87

男子砲丸投げ 村上輝が優勝

男子砲丸投げ決勝は村上輝選手が優勝しました。村上選手は3投目で自己ベストを更新する18メートル29センチをマークし、そのまま逃げ切りました。

【男子砲丸投げ 決勝の結果】
1 村上輝 18m29
2 アツオビン ジェイソン 18m08
3 奥村仁志 18m02
4 佐藤征平 17m93
5 岩佐隆時 17m40
6 幸長慎一 17m33
7 中村太地 17m12
8 金城海斗 16m88

男子走り幅跳び 橋岡優輝が優勝 世界選手権代表に内定

男子走り幅跳びの決勝は、橋岡優輝選手が優勝しました。橋岡選手は1回目ファウルのあとの2回目で、世界選手権の参加標準記録を突破する8メートル27センチをマークして優勝、代表に内定しました。

【男子走り幅跳び 決勝の結果(上位8位)】
1 橋岡優輝 8m27
2 津波響樹 8m07
3 松本彗佑 8m07
4 城山正太郎 7m98
5 山川夏輝 7m96
6 谷口祐 7m91
7 山浦渓斗 7m90
8 吉田弘道 7m84

女子200m 兒玉芽生が連覇

女子200メートル決勝は兒玉芽生選手が23秒34のタイムで連覇しました。

【女子200m決勝の結果】
1 兒玉芽生 23秒34秒
2 君嶋愛梨沙 23秒53
3 鶴田玲美 23秒59
4 松本奈菜子 23秒71
5 壹岐あいこ 23秒85
6 齋藤愛美 23秒96
7 税田ジェニファー璃美 23秒98
8 青山華依 24秒06

男子110mハードル 優勝の泉谷 2位の村竹が世界選手権代表に内定

男子110mハードルの決勝は、東京オリンピック代表で日本記録保持者の泉谷駿介選手が13秒21のタイムで連覇しました。2位は大学生の村竹ラシッド選手で13秒31でした。泉谷選手と村竹選手はすでに世界選手権の参加標準記録を突破していて、ともに代表に内定しました。

【男子110mハードル 決勝の結果】
1 泉谷駿介 13秒21
2 村竹ラシッド 13秒31
3 石川周平京 13秒48
4 高橋佑輔 13秒57
5 高山峻野 13秒60
6 藤井亮汰 13秒63
7 石田トーマス東 13秒68
8 横地大雅 13秒72

女子走り高跳び 高橋渚が初優勝

女子走り高跳びは高橋渚選手が初優勝を果たしました。高橋選手は、ただ1人、1メートル76センチに成功して優勝を決め、1メートル81センチまで記録を伸ばしました。

【女子走り高跳び 決勝の結果】
1 高橋渚1m81
2 竹内萌1m73
2 伊藤楓1m73
2 武山玲奈1m73
5 細田弥々1m73
5 梅原遥奈1m73
7 小林美月1m70
7 青山夏実 1m70
7 徳本鈴奈1m70
7 齋藤みゆに 1m70
7 小野恵蓮 1m70

男子800m決勝 金子魅玖人が初優勝

男子800メートル決勝は、金子魅玖人選手が最後の競り合いを制し、1分47秒07のタイムで初優勝を果たしました。

【男子800m決勝の結果】
1 金子魅玖人 1分47秒07
2 薄田健太郎 1分47秒42
3 根本大輝 1分47秒49
4 四方悠瑚 1分47秒88
5 石元潤樹 1分48秒74
6 後田築 1分49秒14
7 松本純弥 1分50秒79
8 安倍優紀 1分51秒55

女子800m決勝 塩見綾乃が初優勝

女子800メートル決勝は序盤から先頭に立った塩見綾乃選手が、最後まで逃げ切って初優勝を果たしました。田中希実選手は最後の直線で猛烈な追い上げを見せましたが、わずかに届きませんでした。

【女子800m 決勝の結果】
1 塩見綾乃 2分04秒24
2 田中希実 2分04秒51
3 樫原沙紀 2分06秒37
4 池崎愛里 2分06秒61
5 江藤咲 2分06秒66
6 卜部蘭 2分07秒16
7 長谷川麻央 2分08秒26
8 武藤桃花 2分08秒50

男子やり投げ決勝 ディーン元気が10年ぶり優勝

男子やり投げの決勝は、ディーン元気選手が優勝しました。ディーン選手は3投目で81メートル2センチをマークし、そのまま逃げ切り2012年以来となる10年ぶりの優勝を果たしました。

【男子やり投げ 決勝の結果(上位8位)】
1 ディーン元気81m02
2 小椋健司 80m25
3 新井涼平78m05
4 崎山雄太 77m85
5 横堀雅孝76m76
6 石坂力成 76m54
7 長沼元 75m44
8 坂本達哉 74m88

女子400mハードル 山本亜美が自己ベストで連覇

女子400mハードル決勝は山本亜美選手が、自己ベストとなる56秒38のタイムで2年連続2回目の優勝を果たしました。

【女子400mハードル 決勝の結果】
1 山本 亜美 56秒38
2 宇都宮 絵莉 56秒90
3 松岡 萌絵 57秒57
4 梅原 紗月 57秒61
5 伊藤 明子 58秒18
6 青木 穂花 58秒38
7 辻井 美緒 58秒60
8 工藤 芽衣 59秒16

女子砲丸投げ 郡菜々佳が逆転で優勝

女子砲丸投げ決勝は、郡菜々佳選手が優勝しました。郡選手は、2位で迎えた最終6投目で15メートル57を投げ逆転で5回目の優勝を果たしました。郡選手は今大会、女子円盤投げに続く2種目での優勝となりました。

【女子砲丸投げ決勝の結果(上位8位)】
1 郡菜々佳 15m57
2 小山田芙由子 15m37
3 尾山和華 15m18
4 大谷夏稀 14m61
5 久保田亜由 14m58
6 松下ちひろ 14m41
7 岩本真波 14m12
8 秋山愛莉 14m05

デフリンピック金の佐々木琢磨 オープン種目の男子100mで2位

先月、聴覚障害者の国際スポーツ大会、デフリンピックの陸上男子100メートルで日本選手初の金メダルを獲得した佐々木琢磨選手が日本選手権のオープン種目に出場しました。

佐々木選手は先月、ブラジルで行われたデフリンピックの陸上男子100メートルに出場しこの種目で日本選手初となる金メダルを獲得。日本選手権、最終日にオープン種目として初めて実施された「デフ種目」の男子100メートルに出場しました。

選手たちはスタートの音が聞こえないことから、スタートラインに置かれた箱型のランプが、赤から黄色、最後に白に変わったことを目で見てスタートします。

佐々木選手はスタートから勢いよく飛び出しましたが、最後は伸びず11秒05の2位でした。

優勝は2017年にデフリンピックの男子200メートルなどで金メダルを獲得した山田真樹選手でタイムは10秒98でした。

日本選手権 4日目の予定

▼トラック競技
16:05ー女子400mH決勝
16:20ー女子800m決勝
16:30ー男子800m決勝
16:50ー男子110mH決勝
17:10ー女子200m決勝
17:25ー男子200m決勝
17:35ー女子5000m決勝
▼フィールド競技(跳躍)
14:50ー女子走り高跳び決勝
15:30ー男子走り幅跳び決勝
▼フィールド競技(投てき)
13:55ー女子砲丸投げ決勝
15:00ー男子やり投げ決勝
16:00ー男子砲丸投げ決勝

世界選手権の参加標準記録

<男子>(カッコ内は参加有資格者と記録)
▽100m 10秒05(【内定】サニブラウン アブデル・ハキーム)
▽200m 20秒24
▽400m 44秒90
▽800m 1分45秒20
▽1500m 3分35秒00
▽5000m 13分13秒50 (【内定】遠藤日向)
▽10000m 27分28秒00 (田澤廉 27分23秒44)
▽110mハードル 13秒32(泉谷駿介 13秒28、村上ラシッド13秒27)
▽400mハードル 48秒90(【内定】黒川和樹)
▽3000m障害 8分22秒00(【内定】三浦龍司/青木涼真)
▽走り高跳び 2m33
▽棒高跳び 5m80
▽走り幅跳び 8m22
▽三段跳び 17m14
▽砲丸投げ 21m10
▽円盤投げ 66m00
▽ハンマー投げ 77m50
▽やり投げ 85m00

<女子>
▽100m 11秒15
▽200m 22秒80
▽400m 51秒35
▽800m 1分59秒50
▽1500m 4分04秒20(【内定】田中希実)
▽5000m 15分10秒00 (廣中璃梨佳 14:52.84、萩谷楓 14:59.36、田中希実 14:59.93、木村友香 15:02.48、佐藤早也伽 15.08.72)
▽10000m 31分25秒00(【内定】廣中璃梨佳/五島莉乃)
▽100mハードル 12秒84
▽400mハードル 55秒40
▽3000m障害 9分30秒00
▽走り高跳び 1m96
▽棒高跳び 4m70
▽走り幅跳び 6m82
▽三段跳び 14m32
▽砲丸投げ 18m50
▽円盤投げ 63m50
▽ハンマー投げ 72m50
▽やり投げ 64m00

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 陸上日本選手権【最終日】田中希実 5000m優勝 2種目で世陸内定 - nhk.or.jp )
https://ift.tt/dSoHUaQ
日本

No comments:

Post a Comment