満月が地球の影にすっぽりと隠れる皆既月食が26日午後8時過ぎ、観測された。日本で見られる皆既月食は2018年7月以来、約3年ぶり。梅雨前線の影響で天候に恵まれない地域が多かったが、北日本や沖縄などでは赤黒い「赤銅色(しゃくどういろ)」に染まった大きな満月を肉眼で見ることができた。
皆既月食は太陽と地球、月がほぼ一直線に並び、月が地球の影に完全に隠れる現象。南東方向から昇ってきた満月は午後6時44分から欠け始め、午後8時9分から約19分間にわたって皆既食の状態となった。今回は1年間で最も大きく満月が見える「スーパームーン」とも重なった。
皆既月食が赤っぽく見えるのは、月が赤い光に照らされるため。皆既食の間も、わずかな太陽光が地球を回り込んで月に届くが、そのうち青色などの光は、地球の大気の層を通過する際に散乱してしまい、月に達するのは赤い光だけになる。夕方に、太陽光が大気の層を長い距離通過するため、赤い夕焼けが見えるのと同じ原理だ。
国立天文台によると、国内で観測できる次の皆既月食は22年11月8日。スーパームーンの皆既月食は33年10月8日となる。今年の11月19日には、満月の大部分が欠ける深い部分月食が見られる。【池田知広】
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