切実だった。食べていかなければならなかった。2人の息子のために歯を食いしばって働いた.他の人に迷惑をかけないために、完璧を期するために、自分を愛してくれる人たちのために自分自身を厳しく仕込んだ。
挑戦と忍苦、時には厳しい視線の中で55年間、俳優の人生を歩んできた尹汝貞(ユン・ヨジョン=74)はついに俳優として最も光栄な席で、「愛する2人の息子に感謝する。私を働かせた子供たちだ。愛する息子たちよ、これがお母さんが一生懸命働いた結果なんだよ」と話した。韓国俳優としては初めてアカデミー賞のオスカー像を手にし、にっこりと笑いながら…。
1966年にデビューし、90本あまりのドラマと33本の映画に出演し、韓国では代替不可能な俳優としての地位を固めた尹汝貞だが、今や韓国を超えて世界舞台の中心に立っている。自らは「生計型俳優」と言うが、人は彼女のことを「大俳優」と呼ぶ。25日(現地時間)、米ロサンゼルスにあるユニオン駅とドルビーシアターで開かれた第93回アカデミー授賞式で、尹汝貞のハリウッドデビュー作『ミナリ』で助演女優賞を受賞したからだ。昨年、奉俊浩(ポン・ジュンホ)監督の「パラサイト」がアカデミー作品賞、監督賞、脚本賞、国際映画賞の4部門で受賞したが、俳優賞は越えられない領域だった。アジア人俳優では1957年に「サヨナラ」で助演女優賞を受賞したナンシー梅木(日本)に続いて2人目だ。
今回の受賞は、アジア人俳優の受賞にとりわけ厳しかったアカデミー賞の壁を、ナンシー梅木以来64年ぶりに乗り越えたところに特別な意味がある。白人中心の受賞で「白人たちの宴」「白人優越主義」という汚名が付きまとったアカデミーで、アジア人俳優としては2番目に受賞し、歴史の一ページを飾った。
俳優ブラッド・ピットの呼び出しで舞台に立った尹汝貞は同日も、ユーモアとウィットに富んだスピーチで客席を沸かせた。尹汝貞はブラッド・ピットに「ついにお会いできて嬉しいです。私たちがタルサで映画を撮影している時はどこにいたんですか」というコメントで客席から笑いを誘った。ブラッド・ピットは「ミナリ」の製作会社「プランB」の代表でもある。
金哉希 jetti@donga.com
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