米Microsoftは10月9日(現地時間)、「Windows 10」でハードウェアアクセラレーションを利用した「AV1」ビデオのサポートを開始すると発表した。デコード処理をソフトウェアからハードウェアへ任せることにより、消費電力の削減とバッテリー持続時間の改善が期待できる。
「AOMedia Video 1(AV1)」は、非営利団体“Alliance for Open Media”によって開発されているオープンかつロイヤリティフリーな動画圧縮コーデック。同じ動画コンテンツに対し「H.264」よりも50%、「VP9」よりも20%もの圧縮率向上が見込める上、特許使用料不要が謳われているのが魅力だ。ネットワークトラフィックにおける動画コンテンツが占める割合がますます増大するなか、クオリティを維持したままデータ転送量を削減できるとして採用が広まっている。
これまでもソフトウェアデコードによる「AV1」ビデオの再生は「Windows 10」でサポートされていたが、今秋からは最新ハードウェアによるアクセラレーションが利用できるようになる。同社によると、ハードウェアアクセラレーションに必要なGPUは以下の通り。
- “Intel Iris Xe”グラフィックス(11世代“Intel Core”プロセッサーに内蔵)
- “NVIDIA GeForce RTX 30”シリーズ
- “AMD Radeon RX 6000”シリーズ(近日リリース)
また、ソフトウェア要件として以下が挙げられている。場合によってはグラフィックスドライバーのアップデートも必要となるだろう。
- 「Windows 10 バージョン 1909」以降
- 「AV1 Video Extension」
- 「Media Foundation」などで構築された「AV1」のハードウェアアクセラレーション対応のWebブラウザーやアプリ
“YouTube”であれば、動画の右クリックメニューから[詳細統計情報]を有効にし、コーデック欄に“av01”と表示されていれば、ビデオストリーミングに「AV1」が使われていることがわかる。
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October 12, 2020 at 07:00AM
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「Windows 10」の「AV1」ビデオ再生でハードウェアアクセラレーションが利用可能に - 窓の杜
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