声が大きくてずうずうしい。ベテラン社員はそんなイメージで語られることが少なくありません。しかし、ベテラン社員を対象にしたワークショップを数多く運営している筆者からすると、そんな人はごく一部です。会社が心から好きで、仕事を一生懸命やりたい、少しでもチームの役に立ちたいというベテランは多くいます。
しかし、そうしたベテラン社員は声が小さく、あまり自分のことを主張しません。控えめな人が多いので、目立たないのです。しかし心の中ではマネジャーからの依頼には一生懸命応えようと思っていますし、実際に成果を上げます。
ベテラン社員が控えめなのは、マネジャーをはじめ年下社員に気を使っているからでもあります。筆者がベテラン社員と話していると、若手からネガティブな雰囲気を感じたり、批判的なことを言われたりするという声をよく聞きます。相手は冗談のつもりで言った言葉でも、ベテラン社員はとても気にしているようです。
例えば、以下のような言葉です。
- 給与が高いのだから、最低でも自分の人件費分の責任は果たしてほしい
- 組織のお荷物にならないでほしい
- たばこ部屋にばかり行って仕事をサボるのはやめてほしい
- 直行直帰が多く、どこに行っているか分からなくて困る
- 商談に同行する前に、いちいち資料の追加や確認、質問をしないでほしい
- 客先で昔話をしたり、自分の成功話を長々話したりするのはやめてほしい
- 若手に教えるとき精神論はやめてほしい、方法や要領を分かりやすく教えてほしい
- もっと話しかけやすい雰囲気をかもし出してほしい
ベテラン社員に関するネガティブな感想の一部をご紹介しました。皆さんが実際によく耳にする言葉もあるかもしれません。しかしこれは、ベテラン社員だけに当てはまるものではないでしょう。
また、そもそもこうした批判が単なる誤解であることも少なくありません。例えば「どこで何をしているか分からない」については、上司には行き先を伝えているがメンバーには伝わっていないだけということがよくあります。単独でパフォーマンスを出せる年上部下は、働き方についての裁量を与えられているケースも多いのですが、それを知らない人からは白い目で見られてしまったりします。
「たばこ部屋にばかり行っている」はどうでしょう。バブル期に大量採用された50代はもともと人数が多い上に、若手に比べて喫煙者の割合が大きいので、たばこばかり吸って仕事をサボっているかのように見えてしまうようです。
「給与が高いのだから責任を果たして」は、取締役や部長などに言うならまだしも、平社員であれば若手と大きく変わらないケースが多いはずです。「実力主義の時代だから、実力に応じて給与を決めるべきだ」というのも分かりますが、「だったら若手が失敗するたびに尻拭いをしている俺の評価はどうなるのか」というベテラン社員の嘆きも耳にします。
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