■6月14日 石狩と聞くと、歌手、北原ミレイ(75)のヒット曲「石狩挽歌」が思い浮かぶ。愛する人や大切なものを失った寂しさが胸に迫る名曲だ。その石狩川の下流で5月下旬、北海道留萌市の高校生の少女(17)が遺体で見つかり、旭川市の無職、内田梨瑚容疑者(21)と同市の無職の女(19)が12日、殺人容疑などで道警に逮捕された。
2人と少女との関係は不明だが、少女が直接面識のない内田容疑者の写真を無断でSNS上に使ったことでトラブルに。4月18日に呼び出され初めて内田容疑者らと会った際、金品を恐喝された。その上、車に監禁され不同意わいせつの被害も受けたとみられる。
さらに翌19日、旭川市の景勝地にある「神居(かむい)大橋」へ運ばれ、約10メートル下の水面に転落させられた。その衝撃による痛みに加え、水温5度前後にまで下がる急流で1カ月以上も漂うことに。死因は溺れたことによる窒息だった。なんと残酷なことか。犯行仲間で16歳の少年と少女も恐喝容疑などで逮捕された。
内田容疑者には相当な恨みがあったのかもしれないが、卑劣な犯行はどんなに非難してもしきれない。と同時に、誰にでも起こる被害だとも感じる。ネットには詐欺の闇バイトや盗撮コミュニティーなど、仲間を増やして犯行をエスカレートさせるグループが無数にいるからだ。
せめて、SNS上に誰かの私的写真などを掲載する際には相手の同意を得る。そのことを子供の頃から家庭や学校で教えるのが大事ではないか。冒頭の「石狩挽歌」は♪わたしゃ涙で 娘ざかりの夢を見る…で結ばれる。楽しい未来が待っていた少女への鎮魂歌にも思えてしまうのが、今は悲しい。(森岡真一郎)
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