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Friday, April 5, 2024

「仕事と子育てを一生懸命がんばった人」にふと襲いかかる“絶望的な後悔”とは? - ダイヤモンド・オンライン

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キム・ヘナム

精神分析専門医。1959年、韓国ソウル市生まれ。
高麗大学校医科大学を卒業し、国立精神病院(現国立精神健康センター)で12年にわたり精神分析の専門医として勤務。慶熙大学校医科大学、成均館大学校医科大学、仁済大学校医科大学、ソウル大学校医科大学でも教壇に立ったのち、キム・ヘナム神経精神科医院を開業し患者の治療にあたる。

開院して1年にも満たない頃、40代前半でパーキンソン病を発症。死を願うほど絶望する日々を過ごすも、「大切な今を台無しにしてはいけない」と気持ちを切り替える。診察を再開する傍ら、投薬治療も開始。仕事、家事、育児にいそしむ日常に戻る。パーキンソン病と闘う精神科医として活躍し、現在は療養に専念している。

ベストセラーの『心理学が30歳に答える』をはじめ、数々の書籍を送り出し、現地では累計100万部超の人気作家として多くの読者の共感を得ている。『もし私が人生をやり直せたら』は2015年に韓国で出版されて以降ロングセラーとして読み継がれ、韓国政府の「世宗図書」にも選定。本書は、2022年に発売された増補改訂版の日本語翻訳版である。

  • もし私が人生をやり直せたら

    「人生の残り時間」を後悔なく生きる43のヒント。35万部突破! 伝説の名著がついに日本上陸!

「仕事と子育てを一生懸命がんばった人」を襲う“絶望的な後悔”とは?
42歳でパーキンソン病に侵された精神科医のエッセイが、韓国で売れに売れている。『もし私が人生をやり直せたら』という本だ。「自分をもっと褒めてあげようと思った」「人生に疲れ、温かいアドバイスが欲しいときに読みたい」「限られた時間を、もっと大切にしたい」と共感・絶賛の声が相次ぎ、35万部以上売れているという。
そんなベストセラーエッセイの邦訳が、ついに刊行される。男女問わず、多くの人から共感・絶賛を集める本書の内容とは、いったいどのようなものなのか? 本書の日本語版から抜粋する形で、「人生の限りある時間」の過ごし方について書かれた項目を紹介していく。

「仕事と子育てを一生懸命がんばった人」にふと襲いかかる“絶望的な後悔”とは?Photo: Adobe Stock

「仕事と子育てを一生懸命がんばった人」を襲う“絶望的な後悔”とは?

 先日、ある人に尋ねられました。

 パーキンソン病のために手放さざるを得なくなった夢に未練はないのかと。「もう30年も医師生活を送ってきたので十分です」と答えると、その人が問い返しました。

「では、後悔はないのですか?」

 振り返ってみて、後悔がないなんてことはありえません。しかし、生きていく上で心配が大して役に立たないように、後悔もまた役には立たないものです。

 それでも、1つだけ私が後悔していることがあるとすれば、人生をあまりにも「宿題をこなすように送ってきたこと」 です。

私が最も後悔していること

 医師として、母親として、妻として、嫁として、娘として生きながら、いつも義務と責任を負い、どうにかしてすべての役割を完璧にこなそうと苦労してきました。私がいなければ回らないという思い込みの中で、必死に前だけを見て走ってきたのです。そのせいで、本来享受すべき人生の楽しみがあることにも気づかずにいました。子育ての喜びも、患者を診る時のやりがいも、まともに満喫することのないまま生きてきたのです。

 もし、あの時、人生を楽しもうという気持ちが少しでもあったなら、時間をやりくりし、できることとできないことを仕分け、家族の手を借りることもできたかもしれない。

 帰宅するなり夕食の支度に取りかかるのではなく、まずは子どもと目を合わせて抱っこしてあげることだってできたでしょう。通勤途中に空を見上げ、ゆとりを持って患者たちを迎え入れることだってできたはず。だけど、私にはそのどれもができなかったのです。

 後悔していることはまだあります。

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