歌舞伎俳優の中村勘九郎が2日、父・18代目中村勘三郎さんの十三回忌追善となる歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」(2~26日)の開幕前に田中傳左衛門と一番太鼓の儀を行った。
一番太鼓は江戸時代に芝居が始まる前に打たれた太鼓のこと。歌舞伎座の正面玄関前には大勢の歌舞伎ファンがつめかけ「中村屋!」の掛け声も響いた。勘九郎は「歌舞伎を愛し、江戸歌舞伎を愛した父の十三回忌追善ということで、先輩、同輩、後輩のみなさまから力をいただき、中村屋一同、お客様に楽しんで帰っていただけるよう、一生懸命、勤めますので何卒よろしくお願いいたします」と呼びかけた。
今年は寛永元年(1624年)に初代勘三郎が猿若座(後の中村座)の櫓(やぐら)をあげ、江戸で歌舞伎興行を始めてから400年。勘九郎は「400年前にも、この一番太鼓が江戸の街に鳴り響いた。それが400年を経ても、鳴り響くことができた。ラッキーですね。次は100年後ですよ」と語った。
昼の部では、部屋子の中村鶴松が「新版歌祭文 野崎村」のお光を初役で勤め、勘三郎の襲名披露狂言でもある「籠釣瓶花街酔醒」では、長男・勘九郎、次男・中村七之助が、それぞれ初役で佐野次郎左衛門、八ツ橋を勤める。夜の部では、勘九郎の長男・中村勘太郎が中村屋所縁の舞踊劇「猿若江戸の初櫓」、次男・中村長三郎は中村屋が大切に受け継いできた歌舞伎舞踊の大曲「連獅子」を父・勘九郎と初めて踊る。
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