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Friday, September 8, 2023

私は信じる「まだやれる」ソフトバンク高橋礼投手の意思ある言葉 ... - nishispo.nishinippon.co.jp

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 3月末にスタートした西スポWEB OTTO!では初めて、学生インターンシップを受け入れました。9月5日から4日間の日程で、久留米大学2年の小山凜さんに西スポの福岡ソフトバンクホークス報道やデジタルメディアとしての取り組みを、OTTO!編集部の一員として体験してもらいました。ホークスの筑後ファーム施設を訪問した際には、練習風景の撮影をしていたところ、練習終わりの高橋礼投手を取材させてもらう機会もありました。小山さんのインターンシップ最後の課題は、もともと応援していたサブマリン右腕の言葉、振る舞いから感じたことを記事にすること。地元福岡の大学生が一生懸命取り組んだ記事を、ぜひご一読ください。(谷光 太郎)

■私は信じる「まだやれる」ソフトバンク高橋礼投手の意思ある言葉と思慮深い振る舞い(小山 凜)

 これまで何度も訪れた風景が全く違う光景に見えた。9月6日、OTTO!編集部の短期インターンシップの一環で筑後のホークスファーム施設を訪問した。プライベートでは度々足を運んだことのあるタマスタ筑後ではこの日、隣接する室内練習場で2軍の遠征メンバーではなかった選手らがトレーニングをしていた。その中で特に目を引いたのは高橋礼投手だ。試合のマウンドで投げている姿は何度も見てきたし、その度に、アンダースローの美しい投球フォームや真剣な眼差しに心を動かされてきた。1軍の舞台から離れている現在はどんな心境なのだろうか―。質問できるチャンスをいただいた今回、高橋投手の練習終わりに、ずっと気になっていたことをぶつけた。

 2019年に新人王に輝いたが、21年を最後に勝ち星がない。8月20日の西武戦(ペイペイドーム)を最後に、1軍登板もない。高橋投手の言葉を待つ私は緊張していた。そんな中「やれると思うんですよね、まだ」。そう心境を明かしてくれた。

 「ただの練習であっても、いろいろなことを考えながらやれている。結果が伴っていないからそこで客観的な評価をされるけど、自分が経験したことのあるいい感覚は消えていない」。その言葉に私は安心を覚えた。

 公式戦の白星が遠く自信を失うこともあったそうだが、高橋投手は前を向いて日々の練習に取り組んでいることが分かった。1軍の舞台に再び戻るため現在、トレーニングで重要視しているポイントは体幹の強化だという。「投球フォームのなかで体幹が抜けないようにしたうえで、肩甲骨や股関節をコントロールできるようにしている。今は意識しながら行っているけど、無意識に操れるようにしていく」

筑後の室内練習場でトレーニングに没頭する高橋礼投手(撮影・小山凜)

 体幹の重要さは私にも実感がある。9歳からフィギュアスケートを始め、食事にも気を配り、寝る間を惜しんで練習するアスリート生活を送っていた。ただ、氷上での練習量が多く、陸上での体幹トレーニングが追いつかなかったために足首から腰にかけての故障が続いた。15歳にして夢を諦めざるを得なかった経験がある。プロとアマチュアで大きな違いがあることは当然理解しているが、プロ野球という世界で結果を残した選手でも大事なことは地道なトレーニングの積み重ねだということが確認できてうれしかった。

 今回高橋投手からはその言葉だけではなく、見せてくれた振る舞いからも感じることがあった。練習中、私がカメラのレンズを向けると、こちらを気にかけて写りやすいよう動いてくれた。取材の合間には、「大丈夫ですか?わかりますか?」と私の理解度を何度も確認してくれた。話の途中に織り込んでくれた例え話もとても分かりやすかった。プロ野球選手である前に一人の人間として人柄の良さを感じたし、相手の立場に立って物事を考える姿勢を私も見習いたいと思った。

 この取材を通して私は高橋投手からたくさんのメッセージ性のある言葉を聞かせてもらった。また、丁寧な振る舞いを見て学ぶことも多かった。「やれると思うんですよね、まだ」―。そんな高橋投手の言葉だけに、私もそう強く信じている。

【次ページに4日間の活動を終えた学生の「学んだこと」】

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