福岡市の私立高で5月、2年の女子生徒がいじめを訴える遺書を残して自殺し、学校がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定していなかった問題で、学校が方針を一転し、重大事態に認定したことが16日、分かった。近く県に報告する。認定は15日付。
同法は、いじめが原因と疑われる自殺は重大事態と認定し、迅速に調査するよう規定している。学校は取材に対し「県から、いじめが疑われる事情があった時点で認定すべきだと指摘を受けた」と説明した。
学校によると、女子生徒は「無視されてつらかった」などと記した遺書を残して自殺し、遺族は学校側に調査を依頼。教職員への聞き取りや全生徒対象の学校生活アンケートでいじめが疑われる情報がなく、学校は「いじめはなかった」と結論づけていた。
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