被爆者に代わって体験を語り継ぐ「被爆体験伝承者」の養成事業について、広島市は体験を伝える側の被爆者が養成研修中に亡くなった場合でも研修が続けられるよう要件を見直しました。
広島市は、被爆者から被爆体験を受け継いで伝える「被爆体験伝承者」を養成する事業を2012年度から始めています。
伝承者になるには、被爆者から直接聞いた体験を原稿にまとめ、被爆者に確認してもらう必要があり、途中で被爆者が亡くなるなどした場合、研修が中止になっていました。
市によりますと、これまで16人の被爆者が亡くなり、114人の研修が中止となっていて、伝承者でつくる団体や被爆者から要件の見直しを求める声があがっていました。
これを受けて市は7月、要件を見直し、体験を直接聞いて作成した原稿があり、被爆体験と原稿の内容に整合性があると市が認めた場合、研修の継続が可能になり、これまで中止となった人にも適用されることになりました。
要件の見直しを求めてきた伝承者でつくる団体はきょう、広島市中区で報告会を開き、甲斐晶子共同代表が「制度が続くことを広島市にも本気で考えてほしいと活動してきた。悲惨な経験を忘れないで2度と核兵器が使われることがないようにと一生懸命伝承している」と話していました。
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