太平洋戦争末期、下野市の小金井駅周辺がアメリカ軍の攻撃を受け、列車の乗客など30人以上が亡くなった「小金井空襲」を体験した女性が、中学生を前に講演を行いました。
講演を行ったのは宇都宮市に住む簗昌子さん、88歳です。
小金井駅の近くにある国分寺中学校からの依頼を受け、11日、中学2年生およそ150人を前に空襲や戦時中の体験を語りました。
「小金井空襲」は、昭和20年7月28日の正午ごろ、今の下野市にあるJR宇都宮線の小金井駅と周辺を走る列車がアメリカ軍の戦闘機の銃撃を受け31人が亡くなり、70人以上が負傷したとされています。
当時10歳だった簗さんは、「宇都宮空襲」で自宅を焼かれ、母親の実家がある新潟県に身を寄せるため銃撃を受けた列車に乗っていたということです。
講演で、簗さんは、戦闘機のパイロットが笑っているように見えたことや一緒に乗っていた兵隊が窓を椅子で覆い隠そうとして撃たれたことなどを語りました。
そして、「列車の中は逃げ場がなく、亡くなっている人の上を踏んで逃げないといけなかった」と悲惨な状況だったことを伝えていました。
話を聞いた生徒の一人は「銃を撃ったパイロットのニヤッとした顔が見えたという話には、鳥肌が立ちました。戦争の悲惨さや残酷さを知ることができた。身近な人に伝えていきたい」と話していました。
講演のあと、簗さんは「こういう体験は頭から離れない。生徒が一生懸命に聞いてくれてありがたかったし、何か心に残ればうれしい」と話していました。
からの記事と詳細 ( 太平洋戦争末期“小金井空襲” 体験女性が中学生に講演 下野|NHK ... - nhk.or.jp )
https://ift.tt/BJWZznN
No comments:
Post a Comment