オホーツク海側の斜里町に夏の訪れを告げる「しれとこ斜里ねぷた」が4年ぶりに開催され、武者絵などが描かれた山車が街を彩りました。
斜里町では、江戸時代に知床の警備で命を落とした津軽藩士の慰霊を続けてきた縁で、40年前に青森県弘前市と友好都市になって以降、夏にねぷた祭りを行っています。
新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催ということもあり、初日の21日はスタート地点の町役場に700人以上が集まる中、午後7時になると勇壮な武者絵などが描かれた「扇ねぷた」と呼ばれる山車など11台が街に繰り出しました。
ことしは本場の弘前市から高さ8メートルのひときわ大きなねぷたも参加していて、「ヤーヤドー」という力強いかけ声やお囃子とともに山車が練り歩くと、集まった人たちは手を振ったり写真を撮ったりしていました。
弘前市から訪れた女性は「何回も来ていますが4年ぶりなので1番盛り上がっています。いつまでも祭りが続いて欲しいです」と話していました。
弘前ねぷた斜里保存会の菊池孝司会長は「4年ぶりの開催は非常にうれしいです。ねぷたの素晴らしさや、一生懸命運ぶ人の姿を肌で感じてほしいです」と話していました。
「しれとこ斜里ねぷた」は、22日も夜7時から運行されます。
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