2023/06/25 11:00 ウェザーニュース
今年は沖縄の梅雨明けが全国で最も早くなりました。
平年と比べるとやや遅い梅雨明けに
▼気象庁の発表
沖縄地方の梅雨明け
平年より4日遅く、昨年より5日遅い
・梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
・春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合があります。
平年の梅雨明けは6月21日頃ですので、少しだけ遅い梅雨明けです。6月23日の“慰霊の日”はカンカン照りになる印象もありますが、今年はそれよりも少し遅くなりました。とはいえ、先島諸島では1週間ほど前から、沖縄本島地方や大東島地方でも昨日あたりから太平洋高気圧にしっかりと覆われて晴れていたため、すでに真夏が始まっている印象をもっている方も多いかもしれません。
期間でみると、今年は梅雨入りが5月18日だったため、約1か月と1週間の平年よりはやや短い梅雨になりました（速報値）。今年は台風2号やその後の梅雨前線の停滞による影響で雨の日が続いたことで、那覇など沖縄本島では平年よりも雨量が多くなりました。一方で、先島諸島や大東島地方などでは平年よりも雨量が少なくなっています。
▼梅雨期間降水量（5月18日から6月24日まで）
那覇 468.0 mm（123%）
名護 421.5 mm（115%）
久米島 285.5 mm（ 68%）
南大東島 149.5 mm（ 46%）
宮古島 157.5 mm（ 55%）
石垣島 175.5 mm（ 60%）
西表島 130.0 mm（ 52%）
与那国島 130.0 mm（ 53%）
※値は速報値でカッコ内は平年比。
この先の天気予報
各地で最高気温が30℃以上の真夏日が続き、朝晩も気温が下がらず25℃以上の熱帯夜が続く予想です。熱中症や強い紫外線に十分に注意してください。
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全国各地の梅雨明けはいつ頃に？
九州〜東北の各地ではこれからが梅雨本番です。ウェザーニュース発表の今年の梅雨の見通しでは、梅雨明けの時期は九州〜関東甲信では7月中旬頃、北陸や東北では7月下旬頃になる予想で、全国的に概ね平年並の時期とみられます。
7月前半は梅雨前線の活動が活発になって雨量が多くなることが考えられますので、大雨への備えをお願いします。7月後半になると太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の停滞する位置は北上し、不明瞭になると予想されています。
梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値 秋に見直されることも
あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。
昨年も梅雨入り・梅雨明けの期日は秋になってから大幅に見直しがなされ、20日間以上もの大修正となった地域もありました。
梅雨入り・梅雨明けの発表で用いられる地域区分
沖縄県
【奄美地方】
鹿児島県（奄美市、大島郡、十島村）
【九州南部】
宮崎県、鹿児島県（薩摩地方、大隅地方、種子島・屋久島地方）
【九州北部地方（山口県を含む）】
山口県、福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県
【四国地方】
香川県、愛媛県、徳島県、高知県
【中国地方】
鳥取県、島根県、岡山県、広島県
【近畿地方】
京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県
【東海地方】
静岡県、岐阜県、三重県、愛知県
【関東甲信地方】
東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県
【北陸地方】
新潟県、富山県、石川県、福井県
【東北南部】
山形県、宮城県、福島県
【東北北部】
青森県、秋田県、岩手県
※北海道は梅雨前線の影響が明瞭にならないため、気象庁の発表対象外です。
写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）
参考資料など
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