今月で閉校となる函館市の尾札部中学校で卒業式が行われ、最後の卒業生たちが思い出の詰まった学びやをあとにしました。
道南では、15日中学校の卒業式が行われ、このうち函館市では20の中学校で、1500人あまりが卒業しました。
このうち昭和24年に創立された函館市の尾札部中学校は、生徒数の減少を理由に今月で閉校し、臼尻中学校とともに、新たに設立される南茅部中学校に統合されることになっています。
卓球の中学生の全国大会で北海道勢として初めて日本一になり、来年のパリオリンピックを目指す佐藤瞳選手を輩出するなど、これまでにおよそ8000人が卒業しました。
修学旅行先で地元名産の昆布のPRを行うなど、ユニークな活動にも取り組み、最も多い時期で600人以上の在校生がいましたが、現在は57人にまで減少しています。
きょう行われた最後の卒業式では、コロナ禍の3年間を過ごした卒業生23人にひとりずつ卒業証書が手渡されました。
式の中で山口哲也校長は「これからも南茅部地域を大切に思う気持ちを持ち続け、夢や希望に向かって堂々と自らの道を歩んでください」と述べました。
また、卒業生の代表は「新型コロナウイルスの影響で、学校生活にさまざまな制約があった中でも、たくさんの思い出を残すことができたのは、最後まで一生懸命支えてくださった方がいたおかげです。先生方の教えを心に刻みこれからも頑張っていきます」と決意を述べました。
このあと、卒業生たちは卒業をテーマにした歌を合唱し、思い出の詰まった学びやをあとにしました。
卒業式をめぐっては、文部科学省が児童・生徒や教職員は式典全体を通してマスクを着用しないことを基本とする方針を示していますが、きょうの卒業式では感染対策のためすべての生徒と教職員がマスクを着用して臨んでいました。
式のあと、卒業した女子生徒は「この校舎とお別れすることと、閉校することはとても悲しいですが、在校生たちが南茅部中学校で新しい歴史を築いて欲しいと思っています」と話していました。
また、この学校の卒業生でもある生徒の保護者は「娘が同じ学校を卒業したことを本当にうれしく思います。閉校は悲しいですが、仕方のないことだと受け入れ、この学校で過ごしたことを誇りに思っていきたいです」と話していました。
来月から統合先の中学校に通うことになる在校生は「新しい学校は不安もありますが、これまで違う学校にいた生徒と一緒に学べるのは楽しみでもあります。この校舎に通えるのはあと少しなので、1日1日を大切に過ごしたいと思います」と話していました。
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