お湯を年に2回しか換えていなかった旅館に強制捜査が入りました。大量繁殖していたレジオネラ菌は家庭のお風呂でも一晩で1000倍に増える恐れがあるといいます。
■“湯の交換年2回” 旅館に強制捜査
「お湯の入れ替えは年に2回」。ずさんな衛生管理が問題になった温泉旅館に警察が家宅捜索を行いました。
大丸別荘・山田真前社長:「(Q.利用者の健康はどうでもいい)そうですね」
「江戸時代に創業した老舗旅館」と宣伝していた福岡県筑紫野市の「大丸別荘」。
大丸別荘・山田真前社長:「管理簿というものなんですけど、それを適当に書いて出した」「(Q.社長の指示?)もちろん」
報告書の捏造(ねつぞう)を認めていました。
福岡県生活衛生課・田村聡課長:「告発することによって犯罪になり得るんだ。行政が厳正に対処するという姿勢を示す」
嘘の報告書を提出された福岡県は、公衆浴場法違反の疑いで福岡県警に刑事告発しました。
大丸別荘・山田真前社長:「レジオネラ菌は一般細菌で、どこにでもいるという軽い気持ちがあったんで」
■家庭のお風呂も一晩で1000倍!?
専門家は温泉施設だけでなく、家の中でもレジオネラ属菌に気を付けなければならない場所があるといいます。
静岡県環境衛生科学研究所・長岡宏美技監:「風呂での感染が非常に多いです。レジオネラ属菌が住みやすい環境になって」
レジオネラ属菌は浴室に生息する微生物のなかでも「大量繁殖」しやすいといわれ、一晩お風呂のお湯をそのままにしておくだけで、およそ1000倍に増える可能性があるといいます。さらに、浴室の中でも特に菌が増殖しやすい場所があるといいます。
その場所は、普段使っているシャワー。そこはレジオネラ属菌が増殖しやすい場所とも。
静岡県環境衛生科学研究所・長岡宏美技監:「浴槽だけでなく、お風呂の配管だとか非常にバイオフィルム(ぬめり)が作られやすくて」
ちょっと掃除をさぼると風呂場に出てくる「ぬめり」。ここはレジオネラ属菌が増殖しやすい場所。シャワーヘッドも水を使っている以上、ぬめりはこびり付くともいわれています。清掃業者によれば6カ月に1度はシャワーヘッドの清掃を呼び掛けています。
からの記事と詳細 ( 家庭風呂も一晩で「レジオネラ属菌」1000倍!?シャワーヘッドは“特に危険” [2023/03/10 19:13] - テレビ朝日 )
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