遅刻や忘れ物をするたび親や先生から叱られていると、本人も自己否定的になってしまいがちです(写真:kapinon/PIXTA)
遅刻や忘れ物が多く、人の話が聞けない子は、親や先生にも「困った子」として扱われがち。指摘を繰り返されるうちに本人も自己否定的になってしまうものです。発達障害専門の精神科医・本田秀夫氏は、対処法として「欲張らず、開き直る」ことが肝要と語ります。
気をつけていても遅刻や忘れ物をしてしまう
「一生懸命やってもできない」という悩みでよく相談されるのは、遅刻や忘れ物の話です。親や先生からいつも注意されるから気をつけてはいるけど、なかなか直せない。そういう話をよく聞きます。
おそらくこの記事を読んでいるみなさんのなかにも、遅刻や忘れ物の問題がなかなか解決できなくて、悩んでいるという人もいるでしょう。
遅刻や忘れ物を繰り返す人は、親や先生から何度も叱られている場合が多いです。そういう人は、どうしても直せない自分の苦手なところを繰り返し指摘されるため、自己否定的になってしまいがちです。自分のことを「ダメなやつ」だと思ってしまうんですね。
遅刻していないとき忘れ物をしていないときを思い出そう
でも、本当に「ダメなやつ」なんでしょうか。私はそういう人に出会ったら、「あなたは毎日、どんな用事でも遅刻していますか?」「スマホや財布のような大事なものも、全部忘れていますか?」と聞くようにしています。
すると、どの人も大抵「部活にはちゃんと出ている」「スマホは忘れていない」といったことを答えます。遅刻しないで間に合っている用事も、忘れずに持っていくものもあるんです。さらに聞いてみれば、「遅刻も忘れ物もしない日もある」ということがわかったりもします。
それはつまり、「やればできる」ということですよね。「何度言われてもできない」とか「自分はダメ」だなんて、思う必要はないんです。
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