2021年の東京パラリンピック車いすバスケットボール男子銀メダリストで、長崎市出身の川原凜選手(26)=千葉ホークス=が25日、出身地の外海地区で講演し、地元の子どもらを前に「何か一つ一生懸命になれるものを見つけられると人生が楽しくなる」と経験談を語った。
川原選手は脊髄腫瘍で生まれつき下半身にまひがある。市立黒崎中時代に車いすバスケに興味を持ち、県立長崎明誠高時代は「思春期と重なり学校生活は充実していなかったが、バスケだけは本気になれた」とクラブチームで本格的に競技に打ち込んだ。卒業後は県外の強豪千葉ホークスに移籍。現在、日本代表の主将を務めている。
講演で川原選手は「26年間で学べたこと」として、何事も工夫し挑戦してみることや、できないことは助けを求め感謝することが大切などと説明。その上で「僕の車いすバスケのように、何か好きなことが見つかれば、工夫や感謝することが自然とできていくと思う」と語った。
講演会は長崎市北総合事務所が同市西出津町の市立外海中で開き、地元の小中学生や地域住民ら約120人が参加。いすに座った状態でのシュート体験などで会場は盛り上がり、川原選手は「地元でこういう機会をいただけてうれしかった」と話した。
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