世界初の民間による月面着陸を目指す日本の企業が開発した月着陸船の打ち上げが日本時間の11日、アメリカで行われました。
ロケットから分離された後、地上との通信状況なども安定しているということで、計画どおり航行できれば、来年4月末に月への着陸に挑みます。
東京のベンチャー企業「ispace」が開発した月着陸船は、日本時間の11日夕方、アメリカの民間企業「スペースX」のロケットに搭載され、フロリダ州の発射場から打ち上げられました。
月着陸船は、ロケットから分離された後、地上との通信状況のほか、機体の姿勢なども安定しているということです。
「ispace」は、世界初の民間による月面着陸を目指していて、順調に進めば来年4月末に月への着陸に挑む予定です。
また、搭載した小型ロボットによる月探査なども計画されています。
月は近年、水の存在を示す研究論文が相次いで発表されるなど、人類が宇宙での活動領域を広げる上で拠点となる場所に位置づけられ、アメリカが進める国際的月探査プロジェクト「アルテミス計画」など、国家間の競争が激化しています。
これに伴って、民間企業の間でも、地球周辺にとどまっていた宇宙の商業利用を拡大しようとする動きが見られ、今回の計画が、月を舞台にした新たなビジネスの布石となるか注目されます。
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