県内で「一生懸命頑張る」
人手が不足する介護現場を支えてもらおうと、県と県社会福祉協議会が進めているタイ人技能実習生の受け入れ事業で、県などがタイで実施した研修を受けた初の実習生が来県した。二十四日から県内の施設で実習を始める。五日、福井市の県社会福祉センターで受け入れ式があり、実習生たちは「日本に来られてうれしい。一生懸命頑張る」と意気込んだ。 (成田真美)
24日から3年間
来県したのは、二十三〜二十七歳の女性八人。このうち六人は、タイのタクシン大卒業後の昨年八月から、オンライン授業や県が派遣した介護福祉士との対面授業で日本語や介護の技術を学んできた。ほかの二人は、現地の実習生送り出し機関で教育を受けて来県した。
杉本達治知事は受け入れ式で「安心して働き、一日でも長く福井県で楽しく生活してもらえるよう環境を整える」とあいさつ。実習生のチューテン・ウィッチュダーさん(24)が「高齢者の日常生活を幸せにし、日本語を上達させます」と抱負を述べた。ジンダーウォン・ピッシニーさん(24)は「タイでも高齢者が増えているので、日本で経験を積みたい」と話した。
24日から3年間
実習生たちは、今月二十一日まで同センターで日本語や介護技術の講習を受ける。その後、HOMETOWNコスモス(福井市)、生喜庵(せいきあん)(坂井市)、まるおかデイサービスセンター(同)、シルバーハイツ宮崎(越前町)、楊梅苑(ようばいえん)(おおい町)に配属され、二十四日から三年間の実習に入る。
介護現場では今後も人手不足が懸念されるとして、県と県社協は二〇二〇年、タイ人技能実習生を受け入れる窓口として、県社会福祉センター内に「ふくい外国人介護職員支援センター」を設立。監理業務に加え、現地の教育機関などと連携して研修を実施している。タイ西部にあるバーンガオ高校では、日本語介護コースを新設してもらい、生徒が授業の一環で県などが実施する日本語や介護の研修を受けている。来年三月にタクシン大卒業生も含め十人が来県する予定。
ふくい外国人介護職員支援センターを通じた受け入れは、現地の送り出し機関で教育を受けて今年四月に来県した六人を含め計十四人となった。
関連キーワード
おすすめ情報
からの記事と詳細 ( タイ人実習生 介護の現場へ 県内で「一生懸命頑張る」 - 中日新聞 )
https://ift.tt/FB8LoC5
No comments:
Post a Comment