台風15号による記録的な大雨で、静岡市清水区では25日も広範囲で断水が続き、日常生活や各施設の運営などに支障をきたしている。市に加えて地元企業などが給水活動をするなど支援の輪も広がっている。
井戸水を利用している清水区西大曲のスポーツクラブ「ビッグ・エス清水」では25日夕、プールの水を無料で提供し、シャワー設備26台も開放。100人以上が列を作った。
利用した住民(46)は「2日ぶりにシャワーが浴びられるのはありがたい」と笑顔を見せた。阪神大震災を経験したという同クラブのチーフ薄井
市三保松原文化創造センター「みほしるべ」(同区三保)は断水し、24時間開放しているトイレの掃除に追われた。自宅が断水していない職員が水を持ち寄り、たまった汚物を清掃した。
展示に被害はなかったが、館内は浸水し、24日から休館している。これまで年中無休で開館し、トイレも提供していた。真田剛光所長(55)は「断水で衛生面が心配。やり方を模索しながら、なるべく早く再開したい」と語った。
大規模に発生している断水は、清水区の興津川にある水道の取水口に流木が詰まったことが原因で、区内のほとんどの世帯に水が供給できなくなっている。
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