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Sunday, August 21, 2022

「ずっと緊張していた」快挙V 岩井千怜の“ドキドキ”18ホール - ゴルフダイジェスト・オンライン

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◇国内女子◇CAT Ladies 最終日(21日)◇大箱根CC(神奈川県)◇6638yd(パー72)

「信じがたくてびっくりしている。私でも2勝できるんだな」―。2打差の単独首位で出た岩井千怜がノーボギーの2バーディ「70」で回り通算13アンダー、猛追した山下美夢有を1打差で振り切って、史上3人目となるツアー初Vからの2週連続優勝の快挙を遂げた。

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先週、初優勝を飾った最終日と同じ、勝負カラーの赤のショートパンツを身に纏って臨んだこの日は、「スタート前も緊張してたし、一日ずっと緊張していた」と、胸の激しい鼓動とも戦いながらのラウンドだった。

スタートの1番(パー5)を無難にパーで終えた岩井に対し、同組の若林舞衣子がバーディを奪って1打差に詰め寄られる先制パンチを受けたが、3番(パー3/161yd)、6Iでのティショットを3.5mに寄せて1つ目のバーディを奪った。

「気持ちは突っ込みたかったけど、トップだし、攻めるに攻められなかった。攻めつつも、大崩れしないように回った」と中盤は安全運転が続いたが、13番のグリーン近くのリーダーボードで山下の猛追を知り、さらにアクセルを踏み込んだ。

迎えた17番(パー3/159yd)、3番と同じ6Iで放った球はピン4.5mに付いた。「すごい緊張してドキドキしていた。自分の打ちたいボールを怖がらずに振り切れて打てたのでバーディが獲れた」。バーディパットをねじ込んで渾身のガッツポーズ。首位タイで並んでいた山下を突き放した。

最終18番(パー5)、ティショットをフェアウェイに運び、2打目はアイアンでレイアップ、3打目勝負を選択した。109yd、50度のウェッジでのショットはピンから14mの位置についた。

「もしかしたら3パットもあると思うくらい難しいパットだった」と振り返るファーストパットは、インパクトのみに集中して打ち切って1.5mにまで寄せた。入れれば優勝、外せばプレーオフとなるパーパットは「迷わずに、決めたところに打つという気持ち」。強気で打ち切って、2週連続Vをつかみ取った。

「(ゴルフが)楽しい。ファンの皆さんがいるだけでゴルフの内容も変わってくると思うし、私は見られている方が好きなタイプ。好きなことを一生懸命やっているところをお見せできるのは楽しいこと。自分の活躍で、誰かに感動とか勇気、楽しさをもっと与えられるような選手になりたい」

目覚ましい活躍を続けている20歳は、昨年6月のプロテストに合格したばかりのツアールーキー。プロでのキャリアは、まだ始まったばかりだ。(神奈川県箱根町/内山孝志朗)

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