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Tuesday, July 26, 2022

夏の高校野球 南北海道大会 札幌大谷が知内破り甲子園初出場|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp

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夏の全国高校野球南北海道大会は26日、札幌市で決勝が行われ、札幌大谷高校が7対2で知内高校に勝って、初めての甲子園出場を決めました。

南北海道大会の決勝はいずれも初めての優勝と甲子園出場を目指す札幌大谷と町立の知内が対戦しました。
今大会3試合で41得点をあげてきた札幌大谷は3回にフォアボールとヒットでワンアウト一塁二塁のチャンスを作り3番・天野凰介選手が右中間にタイムリーツーベースヒットを打って先制しました。
さらにこの回に、2本目のタイムリーヒットと犠牲フライで2点を追加して、序盤から打線が力を発揮しました。
追う展開となった知内は4回に1点を返したあと、6回には馬躰光瑛選手がセンターにソロホームランを打って2対4としました。
しかし、札幌大谷は直後の7回に5番・佐々木涼斗選手がタイムリーヒットを打って、再び知内を突き放して、流れを渡しませんでした。
札幌大谷のエース、森谷大誠投手は9回を投げ抜いてヒット5本、2失点と好投し、札幌大谷が7対2で知内に勝って、初めての甲子園出場を決めました。

【札幌大谷高校 船尾隆広監督の談話】
札幌大谷高校の船尾隆広監督は試合後のインタビューで、「生徒たちが一生懸命やっている姿に感動しました」と声をつまらせながら話しました。
試合前に選手たちにかけた言葉としては、「南北海道大会の最後のこの場に残れたので、その責任があり、とにかく一生懸命、頑張ろうと生徒たちに話していた。それを貫いてくれた生徒たちに感謝したい」と話しました。
今大会の4試合で48得点をあげた打線については「たまたまだとは思うが、練習からとにかく、大きいのを打たずに、ライナーを打つことを徹底してきていい結果が生まれたと思う」と振り返りました。
また、9回を2失点の完投でチームを勝利に導いた森谷大誠投手について、船尾監督は「きょうは途中であっぷあっぷの状態になったが後半に息を吹き返して、本当によく投げてくれた」とたたえました。
そして、甲子園出場に向けては、「南北海道の代表として1つでも多く勝ちあがるような試合をしていきたい」と話しました。

【札幌大谷 濱野櫂主将の談話】
札幌大谷のキャプテン、濱野櫂選手は「いままで苦労してやってきたことが実って、間違いではなかった。いつもどおり、しっかり自分たちのペースで頑張ろうと思っていた。先輩から受け継いだバトンを自分たちが甲子園に持っていけるのはうれしいことです」と話しました。
そして、甲子園出場に向けては「高校に入学して、ずっと憧れていた舞台に立てるので、1戦1戦しっかり頑張りたい。北海道代表として恥じない試合をしてきたいと思います」と意気込みを示しました。

【知内高校 坂本拓己投手の談話】
知内高校のエース、坂本拓己投手は7回まで投げて、ヒット10本、5失点の内容でした。
坂本投手は、「決勝だからとやることは変えずに自分のやるべきことをやろうという気持ちでマウンドにあがりました。甘い球を投げたらすぐしとめられてしまうので、どれだけコースに投げきれるのかが勝負になっていた。その中でもちょっと甘くなって打たれてしまった」と自身のピッチングを振り返りました。
知内町の人たちの応援については「やっぱり応援があればあるほど力になる。自分たちの力だけではここまで来られなかったので感謝しています」と話していました。
そして、坂本投手は「どんな時も言い合えて、その中でも自分たちのやるべき事をして、とても楽しく最後まで野球を出来たのでよかった。自分はこの先、プロ野球にいきたいと思っているので、この経験を生かしていきたい」と話していました。

【知内からバスで駆けつけ応援も】
町立の知内高校が初めての夏の甲子園出場を目指すなか、地元の人たちが町が用意したバスに乗って応援に駆けつけました。
知内町は25日、南北海道大会の準決勝で知内高校が2対1で東海大札幌高校に勝って、決勝に進んだことを受けて、札幌市の円山球場に向かう応援用のバスを用意することを決めました。
町では球場での応援を希望する人を町の防災無線などを使って募った結果、町民17人が参加しました。
応援用のバスは26日午前4時に町役場を出発して、午前9時前に札幌市の円山球場に到着しました。
球場に到着した70代の男性は「やっぱり現地で応援したいと思って来ました。監督も話していたようにきょうも守りの野球を期待したいです」と話していました。
別の70代の男性は、「きょうは準備もあったので、午前2時半に起きました。知内高校の野球部は町の宝です。坂本投手を中心にきょうも少ない失点で甲子園に行って欲しいです」と期待していました。
知内高校の地元、知内町役場では町民などおよそ40人が集まって決勝のテレビ中継を観戦し、知内高校が敗れたあとはねぎらいの声があがりました。
役場に集まった人たちは、密にならないように一定の間隔を空けて、スクリーンで試合を観戦し、知内高校が得点した場面では拍手などをして喜んでいました。
試合は知内高校が2対7で札幌大谷高校に敗れて、甲子園出場は果たせませんでしたが、会場の人たちは拍手で健闘をたたえていました。
知内高校出身の20代の男性は、「試合には負けてしまいましたが、頑張っている姿に感動しました。知内町民のために頑張ってくれてありがとうと伝えたいです」と話していました。
また、知内町の大野樹副町長は「本当によく頑張ってくれました。知内町民に夢と希望を与えてくれて感謝しかありません」と話していました。

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