22日午後0時24分ごろ福島県いわき市で震度5弱の揺れを観測する地震がありました。
この地震による津波の心配はありません。
各地の震度は、
震度5弱を福島県いわき市
震度4をいずれも福島県の郡山市、田村市、猪苗代町、古殿町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町で観測しました。
また震度3を福島県、宮城県、山形県、茨城県、栃木県、新潟県の各地で観測したほか、震度2や1を東北、関東、長野県、静岡県、新潟県で観測しています。
気象庁の観測によりますと、震源地は茨城県沖、震源の深さは30キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.8と推定されています。
震度5弱や震度4の揺れを観測した福島県内の自治体によりますと、午後1時現在、被害の情報は入っていないということです。
震度5弱観測のいわき市では20秒ほど大きな横揺れ
震度5弱の揺れを観測した福島県いわき市の中心部にあるアパートの2階では20秒ほど大きな横揺れが続き、棚から本が崩れ落ちました。
福島県での震度5弱の揺れはことし3月以来
気象庁によりますと、福島県で震度5弱の揺れを観測したのはことし3月16日に起きた福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震以来です。
このときは宮城県と福島県で震度6強の激しい揺れを観測したほか、岩手県や山形県で震度5強、このほかの東北の各地や茨城県や栃木県、新潟県でも震度5弱を観測しました。
専門家「しばらくは同程度の揺れ伴う地震に注意を」
福島県で震度5弱の揺れを観測した地震について、東京大学地震研究所の古村孝志教授は「今回は『横ずれ』と呼ばれるタイプの地震で強い揺れの範囲も狭いことから、震源は気象庁の発表よりも少し浅く、陸側のプレートの中で起きた地震と考えられる」と話していました。
そのうえで「茨城県沖や福島県沖はふだんから地震活動が活発な地域で、今後しばらくは同じ程度の揺れを伴う地震に注意してほしい」と話していました。
政府は情報連絡室を設置
今回の地震を受けて、政府は午後0時25分に総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、被害の確認などにあたっています。
原子力規制庁 各地の原発「いずれも異常なし」
震度3の揺れを観測した茨城県東海村にある日本原子力発電の東海第二原発と、震度3の揺れを観測した宮城県石巻市と震度1の揺れを観測した女川町にある東北電力の女川原発についてもこの地震による異常はないということです。
いずれの原子力施設についても周辺の放射線量を測定するモニタリングポストの値に変化はないということです。
福島県 警察と消防「被害確認中」
引き続き被害の状況の確認を進めています。
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