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Monday, February 21, 2022

次男殺害容疑の母 「代理ミュンヒハウゼン症候群」か 児相が認識 - 毎日新聞 - 毎日新聞

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神奈川県警本部

 神奈川県大和市の自宅で2019年8月、小学1年の次男(当時7歳)を窒息死させたとして殺人の疑いで逮捕された母親の看護助手、上田綾乃容疑者(42)=同市西鶴間3=について、県や市が、周囲の気を引くため子どもを傷付ける精神疾患の一種「代理ミュンヒハウゼン症候群」の疑いがあるとみて対応していた。県や市が21日に記者会見して明らかにした。上田容疑者の子どもはほかの3人も乳幼児期に死亡しており、県警は死亡の経緯を慎重に調べている。

 県などによると、02年11月に生後5カ月の長男が、03年9月に1カ月の長女が相次いで急死。死因は長男が「ミルク誤えんによる窒息」、長女は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」と診断された。17年4月に死亡した1歳5カ月の三男は死因不明とされた。

 県は21日の会見で、県中央児童相談所(現大和綾瀬地域児相)が次男、雄大さんに対する上田容疑者の暴力を把握し、代理ミュンヒハウゼン症候群を疑っていたと明らかにした。児相の担当者は「自分の子に苦しみを与えて視線を集めることで自己肯定感を高めるような症状はあると思う」と指摘。大和市の担当者も「子どもが連続して亡くなることは通常はあり得ないので、そういった病気の疑いも視野に入れて児相と連携していた」と話した。

 一方、雄大さんの後頭部の皮膚が変色していたことが、捜査関係者への取材で判明。県警は、自宅で2人きりだった上田容疑者が、抵抗する雄大さんの口や鼻を強く押さえつけた可能性があるとみている。上田容疑者は容疑の否認を続けているという。県警は21日、上田容疑者を殺人の疑いで送検した。【洪玟香、牧野大輔】

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