年末を迎え、札幌市では、食品ロスの解消に取り組む民間の団体が、生活困窮者やひとり親世帯を対象に野菜やパンといった食品などを無料で配っています。
年末を迎えて、29日から、市内の3か所で新型コロナの影響で職を失った人やひとり親世帯、それに、1人暮らしの高齢者などを対象に食品などが無料で配られています。
このうち、札幌市中央区の会場では、訪れた人たちに、スーパーから提供された、消費期限が間近で廃棄予定のたまねぎや大根といった野菜のほか、パンなどの食品を袋に入れて配っていました。
また、活動を知った支援者から寄付されたインスタントラーメンや歯ブラシや洗剤などもあり、訪れた人たちが1人1つ選んで、持ち帰っていました。
札幌市の無職の40代の男性は「年内は配布された食品を食べてしのげると思うと、涙が出るほどうれしい。生活保護を受給しているが、生活も苦しく、支援を受けられるのはありがたい」と話していました。
「北海道社会問題支援研究所」の渡辺久紀理事長は「一生懸命生きている人たちが食べることに安心できる社会にしていきたい」と話していました。
30日も、札幌市内の3つの会場で午前10時から配布され、食品などがなくなりしだい、終了するということです。
詳しい会場の場所などは以下のURLから確認することができます。
https://tosikosi.crayonsite.com/
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