大相撲の第73代横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が2日、9月30日に現役を引退して年寄「間垣」を襲名した第69代横綱白鵬にねぎらいの言葉を送った。
東京・両国国技館で行われた君ケ浜親方(元関脇琴勇輝)の断髪式に出席。前日1日に行われた白鵬の引退会見は、リアルタイムで視聴したという。「角界に入る道をつくってくれた先輩で、本当に恩返ししたいなと思って一生懸命でした。本当に長い間お疲れさまでした。そういった気持ちです」と感謝の気持ちを語った。
7月の名古屋場所では、千秋楽の相星決戦に敗れて賜杯を譲った。同場所では白鵬が東横綱で、照ノ富士が東大関。支度部屋はほとんど一緒だった。「名古屋場所中に支度部屋が一緒になるときもありました。最後の土俵になるのかなというのは自分も感じてましたし」と、引退を“予感”していたことを明かした。
結果的に、現役最後の相手となった。「本当に自分は、1場所1場所、1日1日が本当に勝負なので。その一番(千秋楽相星決戦)も経験になりましたし、その経験を生かしていきたいと思っています」と話した。
白鵬は引退会見で照ノ富士について「名古屋場所では(対戦して)肌で感じ、後を託せるなと感じた。バトンタッチというか。ぜひ照ノ富士関に頑張ってほしい」と“後継者”に指名した。来場所から一人横綱となる照ノ富士は「(白鵬は)長い間相撲協会を引っ張ってくれた。自分も引っ張っていかないといけないなという気持ちになりました。(横綱として今後の角界を引っ張るのは)決して簡単なことではないと思ってますけど、自分なりに一生懸命頑張っていきたいと思っています」と誓った。
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