2021年09月19日20時45分
照ノ富士は最後まで冷静だった。立ち合いで玉鷲がやや左にずれて当たり、強烈な右の喉輪。照ノ富士は一気に土俵際まで押し込まれたが、右の前まわしをつかんでこらえ、左も差して反撃。最後は両まわしをがっちり引いて寄り切った。
一瞬、ひやりとしたものの、はね返しての勝利に強さが際立った。本人も取組後は涼しい表情で「一生懸命にやっているだけ」と振り返った。
新横綱として重圧がかかる中でも安定感のある相撲を取り続け、3場所続けての全勝ターン。かつては苦しくなれば力任せの攻めに出ることもあったが、今場所はその悪癖が全く見られない。八角理事長(元横綱北勝海)は「淡々と自分のできることをしているというのか、強引さがない。落ち着いている」と評価する。
白鵬の休場でただ1人の横綱としての責任は重いが、精神面が充実しており、取り口に表れているようだ。照ノ富士は「まだ終わっていない。一日一番、やっていきたい」と気の緩みはない。折り返し地点に来たばかりだが、このまま一気に走りそうな勢いだ。 ![]()
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