神奈川県内で３０日、過去最多の１４１８人の新型コロナウイルス感染が明らかになった。県と６市の保健当局が発表した。３日連続で１０００人を超え、過去最多を更新した。１週間前より７６６人多く、倍増した。また、感染が判明していた横浜市の５０代男性の死亡も確認された。
横浜市によると、死亡した男性はクラスター（感染者集団）が発生した人工透析専門の診療所に通院していた。糖尿病と心不全、慢性腎不全を患っていた。新規感染者は過去２番目に多い５４０人。うち５人は市水道局洋光台水道事務所の職員、４人は市立中学校の運動部に所属する生徒、１１人は事業所の職員、２人は障害者入所施設の利用者。既に判明していた分と合わせ、それぞれ７人、５人、２０人、５人のクラスターと認定した。
川崎市は１０歳未満～９０代の４２７人の感染を発表し、過去最多となった２９日と同数だった。このうち感染経路不明者は３００人に上る。
相模原市の新規感染者は１２６人で過去最多を更新した。７０代男性１人が重症。２３日に発熱し、市販薬を服用して自宅療養していたが病状が悪化、２８日に救急搬送された後に検査で陽性と判明した。
県は２１５人を発表。鎌倉保健福祉事務所管内の学習塾で男子生徒１人、厚木保健福祉事務所管内の製造業事業所で従業員３人が感染し、クラスターはともに３１人になった。県内の新型コロナ患者を診る医療機関で職員２人が感染したが、関連は不明という。
横須賀市は３０人を発表。職員と利用者計６人の感染が確認されていた市内の訪問入浴事業所で新たに職員１人の感染が分かり、クラスターと認定した。
藤沢市は４４人を発表。市内３カ所の認可保育所で職員各１人が感染し、休園した。
茅ケ崎市は３６人。クラスターの発生した市保健所管内の病院で患者５人の感染が分かり、感染者は計３１人になった。
県は３０日、新型コロナウイルス感染者のうち２００人から、インドで最初に確認されたデルタ株を検出したと発表した。うち４０代女性は７人の新型コロナのクラスター（感染者集団）が発生した県内施設の職員。また、３人は知人との会食を通じて感染したとみられるという。
変異株感染者は５９９３人、うちデルタ株（疑い含む）は１６４２人になった。
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