マネージャーの、只今健さん入られました! 夢中でドアをノックしましたよ。先ずは担当プロデューサーが、そして健サンが「おうサブちゃんか、入れ入れ」変らぬ優しいトーンで、「大変、御無沙汰致しました!」「サブちゃん、諦めなかったなあ、良いよ良いよ、サブちゃん、潮が満ちて来たなあ」
カー!! 目の前が霞んできて、例によってボーッとなり、テメーの楽屋に戻ったら、何んの事情も知らぬマネージャーまでが、涙を拭いている。コノ健サンに云われた、潮が満ちて来たなあと云う言葉、いまだに重く、心にあるのですよ。全く情け無い思いで、いい歳こいたアタシですが、一体いつになれば、潮が満ちるのか、正に暗澹たる思いですよ。まあ無論の事、人生は続いて行くのですからねー。
ま今はコノ健サンの仰られた、潮が満ちて来たなあの言葉を己なりに噛み締めながら、ポツポツ歩いている状態ではあります。全くもって頼りない! 健サンに頂戴したペンダントに、冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、激せず、騒がず、競わず、従わず、もって大事をなすべし、と刻印が打ってあって、日々の戒めにしてんですが、よく忘れるんですよ。どうにもこうにも、アタクシという奴は! なんでこうも俗物なんだろうと、奥歯噛み締めますよ。シカシ人生は続いていくのですなあ。気張っていかなきゃ! ですから、コノ文も一所懸命に綴っているのですヨ。
からの記事と詳細 ( 一生懸命が“一所懸命”に…少し楽になる感じがしましてネ|石倉三郎 粋に活きてえなぁ - 日刊ゲンダイDIGITAL )
https://ift.tt/3pkirAJ
No comments:
Post a Comment