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Wednesday, September 2, 2020

懸命な姿に明るい希望 宝塚花組 - 大阪日日新聞 - 大阪日日新聞

大阪ニュース

2020年9月3日

 宝塚歌劇団は7月17日に約4カ月ぶりに公演を再開し、新生花組がミュージカル浪漫「はいからさんが通る」を上演していた。しかし、出演者らの新型コロナウイルス感染 により8月2日から9月1日まで中止。5日の千秋楽を前に3日、再開する。

柚香光(中央)と華優希(右)

 1975〜77年に「週刊少女フレンド」で連載された大和和紀の同名原作を小柳奈穂子が脚本・演出。2017年に大阪ではシアター・ドラマシティで、同じ柚香光と華優希を中心とした花組が上演し、2・5次元ミュージカルの様相で好評を博した。

 トップとなった柚香&華のお披露目としての宝塚大劇場での再演に、演出や構成は初演を踏襲した。元男役スターの彩吹真央が演技指導に入り、作品としての「お芝居の深み」が加わったと小柳。3月に迎えるはずだった初日からの休演期間を経て「柚香は自然体のかっこ良さを深めていた」と評価する。

 舞台は大正時代の東京。陸軍少尉の伊集院忍(柚香)は、花束を片手に許婚(いいなずけ)に会いに出かける道中、猛スピードで自転車をこぐ女学生の花村紅緒(華)と出会う。ハーフブーツにえび茶の袴(はかま)、頭のリボンをヒラヒラなびかせてさっそうと走り、転び、「婦人を笑うなんて」と平手打ちするそのおてんば娘こそ、昔恋に落ちた忍の祖母と紅緒の祖父が約束した結婚相手だった。

 意思の強い瞳で、明るく元気いっぱいにわが道をいく紅緒を優しく包み込むように受け入れる忍。初めは定められた結婚に抵抗していた紅緒も次第に心を寄せるが、彼女のおてんばぶりが引き金となり、忍はシベリアへ派兵される危険の伴う小倉へ転属することになる。

 その後の彼女の奮闘ぶりは頼もしく、後半は時代背景も絡めてドラマチックに展開していく。されどコメディー要素もちりばめており、例えば出版社「冗談社」の部屋など面白い仕掛けを発見するのも楽しい。

 漫画ではハイカラさんは「昭和の言葉で言うならば、それはまったくナウなこと」とある。今でいえば「超イケてる」女の子か。当時珍しかった“職業婦人”も今や当たり前で、しかし一生懸命に自分の足で生きる姿は男女問わずまぶしいものだ。紅緒も周囲に活力をもたらしている。

 柚香は抑えた演技で、紅緒や運命にただ翻弄(ほんろう)されるだけでなく、どこまでも優しい達観した男性像を見せる。初々しい華は体当たりな紅緒に相通じるものがあり、はまり役だ。本編終了後のフィナーレは「大正バージョン」と「浪漫バージョン」の2パターン。軍服も燕(えん)尾も、さすが“花男”はキマッテいる。

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