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Thursday, September 10, 2020

2020年のSurfaceハードウェア祭りはミドルレンジが狙い目? - ITmedia

 毎年恒例のハードウェア新製品のシーズンがやってくる。新型コロナウイルスの到来でさまざまなものが影響を受けており、例えばAppleは2020年9月15日午前10時(米西海岸時間、日本時間では16日午前2時)に恒例のスペシャルイベント開催を予告している。

 ここで発表が行われるとみられるApple Watch、iPad、iPhoneのうち、特にiPhoneについてはこのタイミングで発表が行われるものの、実際に各国の市場へと投入されるのは例年の発売時期である9月中ではなく、10月以降へとずれ込むことが既に同社から予告されている。Appleの会計年度で2020年第4四半期(7〜9月期)中に最大の目玉商品を投入できないのは決算的に非常に痛いが、これもまたコロナ禍での影響の1つだ。

Apple Special Event Appleの今年のスペシャルイベント予告状。今回も6月のWWDC同様に収録済み映像を流すだけのイベントになるため、ハードウェア製品公開の毛色は少々異なるものになりそうだ

 翻ってMicrosoftに話を戻すと、同社は2019年10月2日に米ニューヨークでSurfaceの新製品発表イベントを開催しており、例年の傾向でみても10月中のいずれかのタイミングで主力となるSurfaceのハードウェア新製品を発表している。

 おそらく2020年も10月中に同様のバーチャルイベントが開催され(Microsoftは2021年6月いっぱいまでリアルイベントを開催しないことを宣言している)、新製品の数々が発表されることになるだろう。コロナ禍の影響ではないものの、2020年中には「Surface Neo」が登場しないことは既に判明しており(2022年とされる)、その代わりというわけではないが、対となる「Surface Duo」は2020年9月に予定を前倒しで先行投入されることが発表されている。

Surface Duo 先行投入される5.6型デュアルスクリーンの折りたたみスマートフォン「Surface Duo」

 一方、10月登場が見込まれる新デバイス群の話題がこのタイミングで多数出てきたこともあり、キーワードを中心にこのあたりの話を紹介していこう。

Surface新製品にまつわるキーワード群

 MicrosoftやWindows系のリーク情報ではおなじみのWalkingCatがSurface絡みの開発コード名として、9月3日9月4日に一覧を出して紹介している。

 なお、同氏は元のアカウントがDMCA絡みで凍結されており、現在は新アカウントで活動しているようだ。

 ざっと見渡すだけで「Carina(カリーナ、不明)」「Cayucos(カユコス、中部カリフォルニア州のビーチリゾート)」「Arcata(アルカタ、北カリフォルニアの街)」「Lucca(ルッカ、おそらくイタリアの街)」「Daedalus(ダイダロス、ギリシャ神話の登場人物でミノタウロス伝説が有名)」「Orpheus(オルフェウス、ギリシャ神話の登場人物でアルゴナウタイが有名)」「Zeus(ゼウス、ギリシャ神話の最高神)」「Hercules(ヘラクレス、ギリシャ神話の英雄)」「Sparti(スパルタ、英語などではSpartaだがSpartiはギリシャ文字からラテン文字への転化)」「Zeta(ゼータ、ギリシャ文字で6番目だが詳細は不明)」「Olympus(オリンパス、ギリシャで神々の住む山とされるオリンポス山の英語名)」といったキーワードが出てくるが、米国の地名であったり、地中海の地名であったり、あるいはギリシャ神話からの引用が混在している上、さらに表記も英語とギリシャ語が混ざっていて統一感がない。

 もともとWindows 10Xの開発コード名が「Santorini」だったことを考えれば、それっぽい名前を集めているとも考えられるが、製品の系統を開発コード名の由来で区別するということは特に行われていないように思われる。

 またWalkingCatの一連のツイートについて、ブラッド・スミス氏は「Olympusは85インチのSurface Hubで間もなく登場」とし、ザック・ボーデン氏は「Zetaは(Surface)Duo 2」だとそれぞれ返信している。

 全てというわけではないが、WalkingCatが挙げているキーワードの製品のいくつかが2020年10月の新製品発表イベントで登場するということなのだろう。

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ミドルレンジを狙う新しいSurface Laptop

 前述のキーワードの話題にも出てきたザック・ボーデン氏はWindows Centralの記事中で、Microsoftは12.5型のディスプレイサイズを持つミドルレンジ市場をターゲットにしたクラムシェル型ノートPCを準備中だとしている。

 スペック的には第10世代のCore i5プロセッサ、4GBメモリ、64GBのストレージを搭載し、OSにはWindows 10のS modeのものを採用、価格帯は500〜600ドルのレンジを狙うという。位置付け的には最低構成価格が399ドルのSurface Goと999ドルのSurface Laptopの中間的存在であり、これまでSurfaceのラインアップでは手薄だったミドルレンジ帯を埋めるものになるようだ。

 なお、この新しいラインのSurfaceの開発コード名は「Sparti」だという。

 実際のところ、4GBメモリに64GBのストレージという構成はWindowsとして決して使い勝手がいいわけではないが、OSのライセンス料を含めてギリギリのコストダウンで許容できる範囲のスペックに収まっており、PCへの入門や軽い作業などには問題ないだろう。

 Surface Goの下位モデルにあったようなスペックの不足感もない。備えるスペックにしては“やや割高”という印象もあったSurface Laptop 3だが、今夏には上位モデルで300〜400ドル程度の割引提供が行われ、下位モデルでも200ドル割引で799ドルまで値段が下がっており、手頃感が出てきている。

 昨今、コロナ禍のWFH(Work From Home)やSFH(Study From Home)需要でPC市場がにわかに活況を呈しているが、一方で需要の先食いによる反動も想定され、特に2020年後半から2021年以降はさらに支出抑制の影響が強まると考えられる。主力製品のディスカウント販売もそうだが、今後はミドルレンジ製品ラインを拡充し、こういった変化に対応していくことが重要だというのが、Spartiが登場した背景なのだろう。日本での価格は不明だが、このようなニーズに対応できる形でデビューしてほしい。

Surface Go Surfaceシリーズの中では低価格な「Surface Go 2」

 Sparti以外のデバイスだが、現状では「Surface Pro」「Surface Pro X」「Surface Hub」のアップデートが行われるとみられている。Surface Hub 2Sについては従来のWindows 10 Team Editionに加えて「Windows 10 ProまたはEnterprise」が動作可能なオプションが発表されたばかりだが、引き続きラインアップそのものを強化していくようだ。

 一方で、一時期うわさされていた「Windows 10Xを搭載したクラムシェル型ノートPC」の登場は2021年春になる見込みで、当面はSurface Proの系譜が主力となるアップデートが中心となりそうだ。

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